最も高い平均得点を残したソニックス在籍時に“ゾーン”を披露したアレン
今からちょうど12年前。2007年1月13日(現地時間12日)に行われたシアトル・スーパーソニックスとユタ・ジャズによる一戦で、当時ソニックスのエースを務めていたレイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか)がキャリアハイの54得点をマークした。
この日のアレンはフィールドゴール32投中17本(うち3ポイントは12投中8本)、フリースロー12本すべて決め切る大活躍。さらに10リバウンド5アシスト1スティールを記録し、ソニックスを延長の末に122-114の勝利へと導いた。
1996年のドラフト1巡目5位でNBA入りしたアレンは、キャリア18シーズンでミルウォーキー・バックス、ソニックス、セルティックス、マイアミ・ヒートと、計4チームでプレー。
08年にセルティックス、13年にはヒートで優勝を経験してきたのだが、アレン個人の成績としては、約5シーズン所属したソニックス時代が最も高い平均得点(24.6)を残していた。特にキャリアハイの54得点を残した06-07シーズンは、出場試合こそ55試合にとどまってしまったものの、自己ベストとなる平均26.4得点をたたき出している。
アレンは試合後、現地メディアに対してこんな言葉を残していた。
「バスケットボールで“ゾーン”に入った状態とはどんなことなのか、これは皆が知りたいことだと思う。もし僕がテープを持っていたら、今日の僕がまさにその状態だったと示したいね。言葉では説明できない。たまたま起きたのさ」。
昨年9月にバスケットボール殿堂入りを果たしたアレンは、通算3ポイント成功数2,973本で歴代1位を誇る正確無比なシュート力で知られるレジェンド。試合終盤に劇的なショットを何本も沈めてきただけでなく、この日のジャズ戦のように1試合8本(自己最多は10本)決めるなど、アレンは爆発力も備えたスコアラーだった。