4連敗のマブス、トリプルダブルと引き換えに勝利を欲したドンチッチ
1月22日(現地時間21日)、ダラス・マーベリックスとミルウォーキー・バックスの試合がバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムで行われた。
3連敗中のマブスは59-57と2点リードで試合を折り返したものの、後半に47-59とバックスに爆発を許して最終スコア106-116で敗れてしまい、今季成績を20勝26敗とした。
勝利したバックスでは、ヤニス・アデトクンボがゲームハイとなる31得点に15リバウンド5アシスト、エリック・ブレッドソーが21得点5アシスト2スティール、ブルック・ロペスが16得点10リバウンド5ブロックを挙げるなど計6選手が2ケタ得点をマークし、今季成績を34勝12敗に。
一方のマブスでは、新人ルカ・ドンチッチが18得点11リバウンド10アシストに1スティール1ブロック、同じく新人のジェイレン・ブランソンが16得点5アシスト、ディアンドレ・ジョーダンが15得点15リバウンド2ブロック、ウェスリー・マシューズが15得点3アシスト3スティール4ブロック、ドリアン・フィニー・スミスが13得点5リバウンドを記録。
19歳と327日でキャリア初のトリプルダブルを達成したドンチッチは、昨季19歳と317日で達成したマーケル・フルツ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)に次ぐ史上2番目の若さとなった。
もっとも、ドンチッチはこの日のトリプルダブルを喜ぶことはなかった。試合後、ドンチッチは『AP』へ「いいプレーがまったくと言っていいほどできていなかった。それに、ミスしてはいけないショットをいくつも落としてしまったんだ」と明かし、肩を落としていた。そしてこう続けている。
「僕は今夜、いいプレーができなかったことは確かなこと。トリプルダブルすることはできたけど、僕はむしろ勝利する方がまだ良かった」。
マブスは今季、ベンチスタートながらチームトップの平均5.6アシストに10.9得点を記録していたJJ・バレアが欠場した試合で8連敗と不振。そのバレアは1月12日(同11日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で右足のアキレス腱を断裂したことで今季絶望となったため、厳しい状況が続く。
ただ、トレードのウワサが堪えず、病気としてここ6試合を欠場していたデニス・スミスJr.が23日(同22日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦からチームに合流する予定なのは朗報だろう。バレア不在で得点力不足にも陥っていたマブスにとって、爆発力のあるスミスJr.がラインナップに戻ればその穴を埋めることはできるかもしれない。
とはいえ、スミスJr.は2月8日(同7日)のトレードデッドラインまでに放出される可能性もあるだけに、チームとしてゲームに集中し、勝利をつかむことができるかは不透明と言わざるをえない。