成績不振のグリズリーズがチームの基盤コンリーとガソルをトレード候補へ

現地メディアからトレード候補と報じられたコンリー(左)とガソル(右)[写真]=Getty Images

チームは直近13試合で12敗と不振、高額年俸選手たちをトレードできるのか?

 1月23日(現地時間22日)、リーグの情報筋が『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者へ伝えたところによると、メンフィス・グリズリーズがマイク・コンリーマルク・ガソルというチームの基盤に対するトレードの話を“初めて”聞き入れることになったという。

 22日(同21日)終了時点で、グリズリーズはウエスタン・カンファレンス14位の19勝28敗。ウエスト8位のユタ・ジャズとは6.5ゲーム差と、プレーオフ出場のチャンスが決してなくなったわけではないものの、直近13試合で1勝しかできておらず、プレーオフ出場争いから脱落したと報じる現地メディアも多い。

 今季のグリズリーズは新加入のカイル・アンダーソンオムリ・カスピのケガによる欠場、期待の2年目ディロン・ブルックスがシーズン絶望となるなどローテーション入りしている選手たちの欠場が続いている。

 それでも、チームの基盤として絶対的な存在であるコンリーとガソルはここまで各46試合とほぼフル出場。ギャレット・テンプルやルーキーのジャレン・ジャクソンJr.も40試合以上に出場していただけに、現状の戦績に対してフロントも大きなショックを受けているのかもしれない。

グリズリーズはジャクソンJr.(右)を中心に再建する可能性が高い。渡邊(左)の出番も増えるかもしれない[写真]=Getty Images

 キャリア12シーズン目のコンリーはここまで平均33.5分19.8得点3.3リバウンド6.1アシスト1.3スティール、11シーズン目のガソルは平均33.8分15.3得点8.5リバウンド4.7アシスト1.2スティール1.3ブロックを記録。コンリーは31歳の堅実な司令塔、ガソルは今月末に34歳となる万能型ビッグマンである。

 他チームがグリズリーズとのトレードで両者を獲得する話が今後進んでいくとすれば、ネックとなるのは高額年俸だろう。ガソルは今季終了後にプレーヤーオプションを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることができるものの、それを行使すれば来季年俸は約2,560万ドル(約27億9,040万円)と高額だ。コンリーにいたっては、来季以降の2シーズンで6,700万ドル(約73億300万円)以上と超高額。

 また、グリズリーズはチャンドラー・パーソンズのトレードも模索しているが、膝に爆弾を抱えており、こちらも来季年俸が2,510万ドル(約27億3,590万円)と高額のため、交渉がなかなか進んでいない。

パーソンズのトレードも成立していない中、グリズリーズは今後どうなるのか?[写真]=Getty Images

 『ESPN』によると、グリズリーズはジャクソンJr.を中心にチームを再構築していくことになるだろうと報じているものの、高額契約が残るベテラン3選手を2月8日(同7日)のトレードデッドラインまでに放出することはほぼ不可能。そのため、今季終了後もトレードを模索していくことになるという。

 ちなみに、グリズリーズと2way契約を結んでいる渡邊雄太は、15人のロースター枠には該当しておらず、主力のトレードが成立すればジャクソンJr.と共にプレータイムが増えるかもしれない。その一方で、他チームがコンリーやガソルと共に渡邊の獲得を希望する可能性もあるため、今は絶好のアピールタイムと言っていいだろう。

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