第4Qでプレーメイクし、リーダーとして言葉を発してヒートをけん引
3月11日(現地時間10日)終了時点で、マイアミ・ヒートはイースタン・カンファレンス8位の31勝35敗。昨季に続いて2年連続プレーオフ出場を狙うヒートだが、9位のオーランド・マジック(31勝37敗)、10位のシャーロット・ホーネッツ(30勝36敗)とはそれぞれ1.0ゲーム差と激しい出場争いを繰り広げている。
今季限りでNBA引退を表明しているドウェイン・ウェイドは、キャリア16シーズン目の大ベテランとして、ヒートで貴重な役割をこなしており、その影響力は絶大。ここまでチーム3位の平均14.2得点に加えて3.7リバウンド4.3アシストをマーク。
2月28日(同27日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では劇的な決勝弾を含む25得点7リバウンド3アシスト2ブロックという見事な活躍で勝利を演出するなど、37歳とは思えないほどすばらしいパフォーマンスを見せている。
12日(同11日)に地元メディア『The Miami Herald』へ掲載された記事の中で、ウェイドが「シックスマンの役割を快適だと感じている」とコメント。そして自身に求められていることについてこう語っている。
「すべての夜が同じってわけじゃない。でも僕は、37歳でキャリア16年目だろうと、チームが僕に求めていることについては理解してる。このチームは僕に対して、第4クォーターでプレーメイクしてリードしていくこと。そしてリーダーとなり、言葉を発してチームをけん引することを求めているんだと思ってる。僕はそれを遂行しているのさ」。
ウェイドには豊富な経験に加え、研ぎ澄まされた洞察力と勝負強さが備わっており、37歳になったとはいえ、バスケットボールIQもリーグ有数のものがある。コート上で起きていることを的確に把握し、得点だけでなくプレーメイクもこなす大ベテランの存在は、チーム全体にとって心強いに違いない。
ヒートが誇るフランチャイズプレーヤー、ウェイドにはぜひともプレーオフという大舞台でラストシーズンを終えてほしいものである。