ピストンズが誇るハードワーカー、アンドレ・ドラモンドがNBA史上初の快挙!

ピストンズのインサイドを支えるドラモンド[写真]=Getty Images

1,000得点&1,000リバウンドに100スティール100ブロックを4季で達成

 3月18日(現地時間17日)に行われたトロント・ラプターズ戦。デトロイト・ピストンズは6点ビハインドで迎えた第4クォーターに逆転し、最終スコア110-107で勝利。

 これにより、イースタン・カンファレンス6位のピストンズ(36勝33敗)は、イースト2位のラプターズ(49勝21敗)に対して今季3戦無敗。昨季までラプターズで指揮を執っていたものの、昨季終了後に解雇されたドウェイン・ケイシーHCは、古巣相手に強烈なしっぺ返しをしてみせた。

 ピストンズではブレイク・グリフィンがチームトップの25得点に8リバウンド3アシスト、レジー・ジャクソンが20得点4アシスト、アンドレ・ドラモンドが15得点17リバウンド2スティール、ザザ・パチューリアが11得点、ラングストン・ギャロウェイが11得点で勝利に貢献。

インサイドで主導権を握ったドラモンド。2年連続のリバウンド王も当確か[写真]=Getty Images

 ラプターズではカワイ・レナードがゲームハイの33得点に10リバウンド、フレッド・バンブリートが17得点4アシストを挙げたものの、ピストンズを下すことはできなかった。

 ケイシーHCは試合後、「これは私ではなく、選手たちが残したこと。彼らは(ラプターズという)すばらしいバスケットボールチームを相手に3度の接戦をこなし、貴重なプレーを決めて勝利したんだ」と『AP』へ語り、選手たちを称賛。そして「我々はイースト2位のチーム相手に3度も勝利した。だが、残りのシーズン、毎試合このようなプレーができなければ、何の意味もなさないんだ」と気を引き締めた。

 激しいプレーオフ出場争いの渦中にいるピストンズにとって、これまでの勝利を振り返る余裕はない。ドラモンドも「今の僕らにとって、すべてのゲームが物を言う。プレーオフ出場レースの真っただ中だからね。チームはすっごくいい状態さ。(ラプターズ相手に)3連勝したんだからね。でも今の僕らはそれを祝福することなんてできない」と現状についてコメント。

 ただし、この試合でドラモンドが今季の合計リバウンド数を1,000本の大台(1,013本)に乗せ、NBA史上初の快挙を達成したことは称賛に値する。1973-74シーズンにスティールとブロックが正式にスタッツとしてカウントされることになって以来、ドラモンドは今季で通算4度目となる1シーズン1,000得点、1,000リバウンド、100スティール、100ブロックに到達したのである。

 オールスター選出2度を誇る25歳のハードワーカー、ドラモンドにとって、この記録は誇りに思うべきだろう。今季はオールスター選出こそかなわなかったものの、「アンドレは今季、多くの面で成長を遂げた。我慢することを学び、正しいプレーを遂行することができている」とケイシーHCも絶賛している。

 ラプターズとピストンズは、プレーオフのファーストラウンドでも激突する可能性を秘めている。もし実現した場合、ホームコート・アドバンテージはラプターズが手にするものの、ピストンズは自信を持って臨むことができるに違いない。

ケイシーHC(右)もドラモンド(左)の活躍ぶりを高く評価している[写真]=Getty Images

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