シュート力が武器のフレデットがNBA生き残りを懸けてサンズ入り
ブリガムヤング大4年次に平均28.9得点3.4リバウンド4.3アシストを記録し、2011年にネイスミス・カレッジプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得したジマー・フレデットが、約3年ぶりにNBAの舞台へと復帰する。
3月22日(現地時間21日)、現地メディア『98.7 FM Arizona Sports』は、フレデットがフェニックス・サンズとの2年契約に合意したと報道。『ESPN』のイアン・バグリーもこの情報を確認し、フレデットが正式な契約を結んだと報じた。
フレデットは11年ドラフト1巡目10位でミルウォーキー・バックスに指名された直後、3チーム間のトレードでサクラメント・キングスへ移籍してNBAキャリアをスタート。
ルーキーシーズンに61試合(うち先発は7試合)に出場し、平均18.6分7.6得点1.2リバウンド1.8アシストを残したものの、活躍の場は徐々に減少。15-16シーズンまでのキャリア5年間で、計235試合(うち先発は7試合)に出場して平均13.4分6.0得点1.0リバウンド1.4アシストを残してNBAから姿を消していた。
その後、フレデットは中国リーグ(CBA)の上海シャークスに活躍の場を移し、スコアラーとして台頭。昨年11月中旬にはキャリアハイとなる75得点を挙げる驚異的なパフォーマンスを披露。
昨年11月下旬。フレデットは現地メディア『HoopsHype』とのインタビューで、「僕はもう一度、NBAでプレーするチャンスが欲しい。僕にとって、まだあそこにはやり遂げていないことがいくつもあるんだ。だから今シーズン終了後、NBA入りのチャンスが欲しいと思ってる」と語っており、ようやくNBA復帰が実現した。
サンズにはエースのデビン・ブッカーやタイラー・ジョンソンといった選手がバックコートにいるものの、フレデットが持つシュート力を存分に発揮できれば活躍することができるかもしれない。
昨年11月末のインタビューで、フレデットは「今回は成功することができると思う。今はプレーしていてとても良いと感じているから。もしチャンスをつかめれば、個人として成功できると思うし、チームの勝利を手助けできるだろう」という言葉を残している。
30歳のフレデットにとって、今回の契約はNBAでプレーするラストチャンスになるかもしれないだけに、どこまでインパクトを残すことができるか注目したい。