2019.06.18
2018年のドラフト指名選手は、昨年10月のNBAデビューからここまでレギュラーシーズンの約半分を消化した。現時点で最も強烈なインパクトを残しているのは、やはりルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)だろう。
マブスのスコアリングリーダーとして活躍するドンチッチは、1月8日(現地時間7日)終了時点でルーキートップの平均31.9分19.6得点に6.7リバウンド4.9アシスト1.1スティールをマークし、成績の面でもほかのルーキーたちを一歩リードしていると言っていい。
ドンチッチに続くのは、昨年のドラフト全体1位指名のディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ)。ルーキートップの平均10.7リバウンドに加えて16.7得点2.2アシスト0.9ブロックを記録している。
そのほかでは、平均15.4得点7.4アシストを挙げているトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、徐々に出番が増えてきたコリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)、12月の月間最優秀新人に選ばれたケビン・ノックス(ニューヨーク・ニックス)、ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)やマービン・バグリー三世(サクラメント・キングス)といった選手が平均2ケタ得点を挙げる活躍を見せている。
各チームが残り40試合以上を残しているものの、現段階で新人王を選ぶのであれば、ドンチッチに最も多くの票が集まるに違いない。マブスにはプレーオフ出場のチャンスがあるため、2016年以来となる大舞台復帰となれば、文句なしにドンチッチとなるだろう。
一方、サンズで先発センターを任されているエイトンは、新人ビッグマンとしては及第点を与えられる成績を残しているものの、いかんせんチーム成績が振るわない。エースのデビン・ブッカーの欠場などもあったが、ここまでウエスタン・カンファレンス最下位の9勝32敗。
だがエイトンにとっては、新人王争いから脱落しようが気にかけていないという。9日(同8日)に現地メディア『The Athletic』に掲載された記事の中で「どうでもいいね」とコメント。エイトンは現状についてこう続けている。
「僕は勝ちたい。それが最も重要なことなんだ。僕は今、たくさんの歴史を作り出すことができる組織でプレーできているし、熱狂的でハングリーなファンが僕らにはついている。それこそが僕の最も気にかけていることなんだ。僕自身としては、ルーキーとして一貫したプレーを続けていくこと、ハードなプレーをキープしていくこと、そしてコーチングを受けて学ぶことができる選手であることだ」。
インサイドを主戦場とするエイトンは、フィールドゴール成功率60.6パーセントという高確率を残している。そのうちの多くはリング下におけるショットなのだが、3ポイントラインまでのエリア別のショット成功率で、いずれも40パーセント近くの数字を残している。
また、勝利時と敗戦時、ホームとアウェーで比較しても、いずれも60パーセントの成功率をキープ。新人ビッグマンとして、ターンオーバー(平均1.8本)よりもアシスト(平均2.2本)が多い点も称賛すべきだろう。
ただし、今後エイトンが20得点20リバウンドといったモンスターパフォーマンスを連発でもしない限り、新人王の最有力候補に浮上することは厳しいと言っていい。
それでも、エイトンはサンズの未来を担うビッグマンとして、アワードにとらわれることなく、着実に選手としてのキャリアを歩んでいる。現在置かれている状況に惑わされることなく、エイトンは自身の考えをしっかりと持っているため、日々成長していくことができるのではないだろうか。
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