2020.12.07
12月20日(現地時間19日)に行われたボストン・セルティックス戦。アウェーのフェニックス・サンズはセルティックスの追い上げを振り切り、111-103で勝利。2015年3月以来となる4連勝をマークした。
この試合でエースのデビン・ブッカーが25得点5リバウンド8アシスト2ブロック、ディアンドレ・エイトンが23得点18リバウンド、TJ・ウォーレンが21得点5リバウンド2スティール、ジョシュ・ジャクソンが11得点5リバウンドを記録し、勝利に貢献。
そしてワシントン・ウィザーズとのトレードで加入したケリー・ウーブレイJr.は、サンズのデビュー戦で13得点6リバウンド2ブロックをマークした。ウーブレイJr.は4投中2本の3ポイントを決めたのだが、そのうちの1本は第4クォーター残り49.0秒の緊迫した場面。カイリー・アービングの長距離砲が決まり、サンズが5点差まで詰め寄られた場面に飛び出したものだった。
ウーブレイJr.はセルティックスにとどめを刺す一発を沈める貴重な働きを見せて、新天地のデビュー戦をうれしい勝利で飾ったのである。
キャリア4シーズン目の今季、ウーブレイJr.はウィザーズで平均26.0分12.9得点4.4リバウンドを記録し、ローテーション入りしていたものの、突如トレードを言い渡された。23歳のフォワードは今季終了後に制限付きフリーエージェント(FA)となるのだが、シーズン序盤に移籍することとなった。
試合後、ウーブレイJr.は地元メディア『98.7 FM Arizona Sports』へ現状についてこう語っていた。
「(トレードされたことに)僕は本当に驚いたりはしなかった。(NBAでは)なんだって起こるものなんだ。トレードというのはバスケットボールにおけるビジネスだからね。だから僕は今、フェニックスが新しいホームになったということ」。
ウーブレイJr.はサンズでも、ウィザーズ在籍時と同等またはそれ以上のプレータイムを得ることができるだろう。特に201センチ92キロという細身の体格を持つこの男には、腕の長さと身体能力の高さがある。ウーブレイJr.はディフェンス面でもインパクトを残したいようだ。
「ディフェンスはオフェンスにつながる。だから僕は(ディフェンスに)フォーカスし、ゲームプランに忠実に遂行していく。僕は自分自身のハードワークとエナジーレベルをコントロールすることができるから、自信を持ってる。毎晩、自分のプレーをしていくよ。(新天地でも)僕は本当に心配していない。僕は自分が良いプレーができるとわかってるよ」。
そして自身がコートに足を踏み入れた時のメンタリティーについて聞かれたウーブレイJr.は「相手チームの選手たちを抑え込んでやろうとしている。本当さ。もし僕にガードされたら、破壊してやる、という気持ちでプレーしている」と宣言。
4連勝したとはいえ、サンズはウエスタン・カンファレンス最下位の8勝24敗。ここから急激に順位を上げていくことは並大抵のことではない。
ただ、サンズにはブッカーとエイトンというチームの核がおり、ウォーレンやジャクソンなど徐々にだがサポーティングキャストも成長している。ウーブレイJr.がチームに刺激を与えるスパイスとなることで、今後サンズが右肩上がりで躍動することができるか。今後も注目して見ていきたいところだ。
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