攻防両面で「自分のプレーにプライドを持ってる」と自信を見せるトンプソン
キャリア8シーズン目をプレーするクレイ・トンプソンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ不動の先発シューティングガードとして活躍するオールスタープレーヤー。
今季も3月21日(現地時間20日)終了時点で平均34.5分22.5得点4.0リバウンド2.4アシスト1.2スティールをマーク。チームメートのステフィン・カリーと共に、NBA史上最長となる7シーズン連続で200本以上の3ポイントを決めている。
これまでのキャリアにおいて、トンプソンは3度の優勝に5度のオールスター選出、オールNBAチームには2度選ばれた実績を誇るものの、オールディフェンシブチームには一度も選ばれていない。
トンプソンは決してスティールやブロックを数多く記録する選手ではないものの、相手チームのスコアラーとほぼ毎試合マッチアップし、極力ファウルをせずにショットミスを誘うタフで堅実なディフェンスを見せている。
22日(同21日)、トンプソンは地元メディア『The Mercury News』らとの囲み取材で、オールディフェンシブチームについて語っていたので紹介したい。
「そうだね。僕はいつも(オールディフェンシブチーム入りを)自分のゴールにしている」と切り出したトンプソン。「僕は(オフェンスとディフェンスの)両サイドにおけるプレーにプライドを持ってる。オールディフェンシブチーム入りできれば最高だね」と現状について明かすと、こう続けた。
「僕は決してスティールを量産するようなタイプじゃない。でもこのチームには何人かのすばらしいディフェンダーがいる。僕らがここ5年間で4度もトップに立っている理由の1つかもしれないね。このチームは決してオフェンスだけに優れたチームなんかじゃない。ディフェンス面でも最高のディフェンダーがいるのさ」。
過去4シーズンで3度の優勝を飾っているウォリアーズには、トンプソンが言うように、2017年に最優秀ディフェンシブプレーヤー賞を獲得したドレイモンド・グリーンや、15年のファイナルでMVPに輝いたアンドレ・イグダーラといった有能なディフェンダーが所属している。
そのため、トンプソンのディフェンスについて、カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)らを筆頭にリーグ有数のスコアラーたちが絶賛しようとも、なかなか表に出てこない、というのが現状だ。
とはいえ、ウォリアーズが誇るスイッチング・ディフェンスにおいて、スティーブ・カーHCが以前、「クレイ、ドレイ、そしてアンドレが重要な枠割を担っている」と語っていたように、トンプソンはウォリアーズのディフェンスにおいても不可欠な存在なのは間違いない。
ただし、オールスターは毎年24名が選ばれるものの、オールNBAチームは毎年15名、そしてオールディフェンシブチームに選出されるのは毎年わずか10名という狭き門になっている。
「僕はただ自分のプレーをしていくだけ」とトンプソンは冷静に話していたものの、内心では「我こそがリーグトップレベルのディフェンダーだ」と思っているはず。はたして、トンプソンがオールディフェンシブチーム入りする日が来るのか、注目していきたいところだ。