ウエスト9位に終わったキングスは「次のレベルへと導くため」とGMが言及
4月12日(現地時間11日)、レギュラーシーズンを前日に終え、今季のプレーオフ出場を逃した3チームが早くも来季に向けて動き出した。
ウエスタン・カンファレンス9位に終わったサクラメント・キングス、ウエスト12位のメンフィス・グリズリーズ、イースタン・カンファレンス14位に沈んだクリーブランド・キャバリアーズが、指揮官を解任することとなった。
まずはキングス。2006年を最後にプレーオフから遠ざかっているチームは、今季過去13シーズンで最も良い成績(39勝43敗)を残したものの、ウエスト8位のロサンゼルス・クリッパーズ(48勝34敗)とは9.0ゲームも開いており、プレーオフへと勝ち進むためにはまだまだ勝ち星が足りなかったと言っていいだろう。
そこでブラデ・ディバッツGM(元キングスほか)は、3シーズン指揮を執ったデイブ・イェーガーHCを解雇。「(近年では)評価できるシーズンを終えた後、私はこのチームを次のレベルへと導くべく、新たな方向へ動き出す必要があると決断した。デイブがこのチームのために貢献してくれたことに感謝したい」とディバッツがリリースの中でコメントしている。
また、ディバッツはアシスタントGMを務めていたブランドン・ウィリアムズも解雇。リーグの情報筋によると、ディバッツはイェーガーHCの解雇後、選手たちとミーティングを行う予定だという。
今季のキングスは、序盤に5連勝を挙げる好調ぶりで、勝率5割前後をキープ。年末年始に4連敗を喫したものの、1月以降に2度の3連勝で巻き返し、30勝27敗でオールスターブレイクを迎えた。
「今季はいいシーズンだった。だが私はこのチームならもっと勝利できると思う。特にオールスターブレイク後はね」とディバッツが振り返ったように、キングスはオールスター後に9勝16敗と急降下。
「オールスターブレイク後、私はこのチームにとても自信を持っていた。だが残念なことに、(プレーオフ出場まで)あと一歩足りなかったんだ」とディバッツは語った。
一方のグリズリーズは、JB・ビッカースタッフHCの解雇とクリス・ウォーレスGMの配置換えを皮切りに、フロントの体制にメスを入れた。
チェアマンを務めるロバート・ペラは「このチームが継続して成功を収めるべく、バスケットボールオペレーションに変化を加えることが必要だった」とリリースの中でその理由を明かしている。
2年連続でプレーオフを逃したグリズリーズは、長年チームを支えてきたマルク・ガソルを2月にトレードするなど、大幅にロースターを変更。トレードのウワサが残るマイク・コンリーの去就も気になるところだが、フロント陣を一部変更して来季に臨むことは確かなようだ。
また、キャブスのラリー・ドリューHCは、コビー・アルトマンGMとミーティングを実施。そこでアルトマンGMは、ドリューHCが来季チームに戻ってこないことを発表。来季に向けて、まずは新たな指揮官を探すことになった。