38得点の大暴れでクリッパーズを圧倒したKD「俺は自分が何者なのか分かってるさ」

序盤から超アグレッシブなプレーでウォリアーズをけん引したデュラント[写真]=Getty Images

デュラントとカリーが序盤からけん引し、一度もリードを許さずに王者が完勝

 4月19日(現地時間18日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ(1勝1敗)とロサンゼルス・クリッパーズ(1勝1敗)によるファーストラウンド第3戦は、王者が一度もリードを許さずに132-105で完勝した。

 第2戦で31点リードを大逆転されて屈辱的な黒星を喫したウォリアーズは、前半を終えて73-52と大量リードを奪うと、第3クォーターも36-24と突き放し、クリッパーズのホーム、ステープルズ・センターでワンサイドゲームを演じてみせた。

 試合前、ウォリアーズのスティーブ・カーHCがKDことケビン・デュラントについて「この地球上で、彼は最もスキルが豊富なバスケットボールプレーヤーだ。彼のやっていることは誰にもできやしない。だからこそ、彼にはもっとアグレッシブになることが必要。彼にはどんな場面であろうと、思う存分ショットを放ってほしいね。20か30本は放ってほしいと私は思ってるよ」と『The San Francisco Chronicle』へコメント。

「俺はコートに出て20本や30本のショットを放つつもりはない。俺はそのスタイルが好きじゃないんだ」と切り返していたデュラントだったが、第3戦では試合開始からアグレッシブにクリッパーズへ襲い掛かった。

デュラントは6割を超える成功率で次々にショットを沈めていった[写真]=Getty Images

 デュラントは第1クォーターで5本のショットとフリースロー2本をすべて決め切るパーフェクトゲームで12得点。続く第2クォーターでも両チームトップの15得点をたたき出し、第2戦で3連続オフェンシブ・ファウルから退場となったうっぷんを晴らす大活躍。

 終わってみれば29分31秒のプレータイムでゲームハイの38得点に4リバウンド7アシストをたたき出し、2年連続ファイナルMVPの実力をいかんなく発揮した。

「彼はまさにキルモードで、超アグレッシブだった。それが(第2戦と比較して)俺たちにとって大きな違いとなったのさ。俺たちは第1クォーターからゲームをコントロールし、リズムを失うこともなかった」とドレイモンド・グリーンはデュラントの働きを称賛。

 ウォリアーズにシリーズ2勝目をもたらしたデュラントは「俺はケビン・デュラントだ。自分が何者なのか分かってる。皆も俺が誰なのか、分かってるよな」と自信満々に語っていた。

 なお、ウォリアーズではデュラントのほかにステフィン・カリーが21得点5リバウンド、クレイ・トンプソンが12得点2ブロック、戦線離脱したデマーカス・カズンズに代わって先発入りしたアンドリュー・ボーガットが8得点14リバウンド5アシスト、グリーンが8得点6リバウンド10アシスト2ブロックをマーク。

 さらにベンチからはアンドレ・イグダーラがフィールドゴール6投中5本(うち3ポイントが4投中3本)成功の15得点と大当たり、ケボン・ルーニーも7本のうち5本のショットを沈めて10得点と続いた。

 一方のクリッパーズでは、イビツァ・ズバッツがいずれもチームトップとなる18得点15リバウンド、ルー・ウィリアムズが16得点6アシスト、モントレズ・ハレルとジャマイカル・グリーンがそれぞれ15得点を挙げるも王者の前に完敗。

 クリッパーズのドック・リバースHCはこの試合について「彼らは我々を切り裂いた。彼らがこっちに向かってパンチを繰り出し、我々はそれに返答できなかった」と振り返った。

「僕らは彼らに(後ろから)蹴りを入れられたようなものだった」と大敗を悔んだウィリアムズ。22日(同21日)に行われるシリーズ第4戦で、クリッパーズが王者相手に仕切り直しができるか注目したい。

クリッパーズのトップスコアラー、ウィリアムズは⑨イグダーラのディフェンスに苦しめられた[写真]=Getty Images

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