2019.04.27
3月12日(現地時間11日)に行われたボストン・セルティックス戦。ロサンゼルス・クリッパーズは140-115と快勝し、3月の戦績を5戦無敗とした。
クリッパーズのシックスマンであり、トップスコアラー(平均20.4得点)を務めるルー・ウィリアムズは、ベンチからゲームハイとなる34得点に4リバウンド5アシストをマークし、勝利に大きく貢献。
ウィリアムズはセルティックス戦を終えて、ベンチ出場した試合における通算得点で1万1,154得点に到達。これにより、デル・カリー(元シャーロット・ホーネッツほか)が保持していた1万1,147得点を塗り替え、NBA歴代トップに浮上した。
試合後、『AP』へ「どんな時でも、オールタイムの記録に自分の名前があるのは特別なこと」と語ったウィリアムズ。この日はフィールドゴール20投中14本(うち3ポイントは6投中2本)、フリースロー4本すべてを成功し、見事なパフォーマンスを披露。
「シックスマンになって、ベンチプレーヤーとしてプレーしてきた僕にとって、このような特別な機会を得るなんて、本当に特別なこと。僕はこれからもアグレッシブにプレーし続けるよ。ここ2、3試合はショットが本当によく入ってるんだ」とウィリアムズは喜んだ。
直近3試合において、ウィリアムズは21得点、40得点、34得点を記録しており、フィールドゴール成功率はいずれも50パーセント以上と絶好調。13日(同12日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦ではフィールドゴール16投中成功5本の計18得点に終わり、チームも敗れてしまったものの、今季は出場した全試合でベンチスタートを記録しているため、ウィリアムズは今季、通算3度目の最優秀シックスマン賞に輝く可能性が高い。
キャリア14年目のウィリアムズは、キャリア通算924試合に出場してきたが、スターターは109試合のみ。これまでのキャリアでフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、アトランタ・ホークス、トロント・ラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ヒューストン・ロケッツでプレーしてきた。
シクサーズの一員としてキャリア初期にアレン・アイバーソン(元シクサーズほか)というバスケットボール殿堂入り選手とプレーしたウィリアムズは、シックスマンとしての役割を受け入れた要因に、アイバーソンの復帰を挙げていたので紹介したい。
13日(同12日)に『The Undefeated』へ掲載された記事の中で、ウィリアムズは当時についてこう振り返っている。
「(2009年に)彼がシクサーズに戻ってきてから、スターターの座を手に入れた。そこで僕は、ロールプレーヤーとしての役割に徹することにしたんだ。彼は殿堂入りする選手だし、MVPにも輝いたこともある名選手。彼がベンチ出場という役割を受け入れるとは思わなかったからね」。
09年12月にシクサーズへ復帰したアイバーソンは、一時はキャリア5年目のウィリアムズと共にバックコートのスターターとして出場したものの、10年1月下旬からウィリアムズはベンチスタートへと役割変更。
その後も主にシックスマンとして活躍してきたウィリアムズは、クリッパーズに加入した昨季、ドック・リバースHCの下でキャリアハイとなる平均22.6得点5.3アシストを記録して自身2度目の最優秀シックスマン賞に輝いた。
「正直な話、もし僕がリザーブとしての役割を受け入れていなかったら、たぶん僕のキャリアは終わっていただろうね」と明かしたウィリアムズ。インスタントスコアラーとしてクリッパーズに不可欠な選手として活躍を続ける最強のシックスマンは、一昨季のロケッツ以来となる自身8度目のプレーオフ出場へ向けて、今後も得点を稼いで勝利を持ち込んでいくことだろう。
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