「第4戦ではいろんな方法で支配していた」とハーデンがミッチェルを称賛
今プレーオフのファーストラウンドで、ヒューストン・ロケッツはユタ・ジャズを4勝1敗で下し、カンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
ロケッツが誇るリーグ最高級のオフェンシブ・プレーヤー、ジェームズ・ハーデンはショット成功率の面でジャズのディフェンスに苦しんだ場面もあった中、シリーズ平均27.8得点6.8リバウンド8.0アシスト2.2スティール1.4ブロックと貫録の成績。第5戦終盤には値千金のブロックを決めるなどディフェンス面でも奮闘。
敗れたジャズのエース、ドノバン・ミッチェルは、シリーズ平均21.4得点5.0リバウンド3.2アシスト1.6スティールを挙げるも、フィールドゴール成功率32.1パーセント、3ポイント成功率25.6パーセントとショットが不発。それでも、両チームトップの平均38.6分コートに立ち、チームをけん引し続けた。
第5戦に勝利後、ハーデンは『ESPN』のティム・マクマホン記者へミッチェルについて語っていたので紹介したい。
「ファーストラウンドで、俺たちと対戦しなければならないのはタフだったはずだ」と切り出すと、「彼は自信を持ってる。それはこの前の試合(第4戦)で、彼がいろんな方法でゲームを支配していたことを思えば当然のこと。でも彼はまだ2年目の選手なんだ」。
キャリア2年目、22歳のミッチェルは、シリーズ第4戦でジャズに唯一の勝利をもたらした。ゲームハイの31得点を挙げた点取り屋は、第4クォーターだけで19得点の集中砲火を浴びせ、ジャズを勝利へと加速。ハーデンのコメントからも、ミッチェルという男を高く評価していることは明らか。
だが相手はベテラン集団ロケッツ。NBAキャリアやプレーオフ経験の面でもロケッツに分があったことは否定できない。ハーデンに対して得意のステップバック3を打たせないために奇抜なディフェンスを遂行したものの、ロケッツはハーデンが不調でもクリス・ポールやエリック・ゴードン、PJ・タッカーらが加点し、チーム力の差を見せつけた。そしてハーデンはミッチェルへこんなエールを送っていた。
「彼が今後も経験を積んで、自身の役割の中でより快適にプレーできるようになれば、もっともっとすごい選手になるだろうね。今の彼に限界なんてないのさ」。
シリーズ敗戦後、ミッチェルはSNSで今夏ドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート/今季限りで現役引退)とワークアウトすることを公言するなど、スキルアップに余念がない。来季はさらに進化したミッチェルが、コート上で躍動するのではないだろうか。