2019.05.05
ヒューストン・ロケッツ加入1シーズン目となった昨季。クリス・ポールは自身初のカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がり、自身の活躍もあってゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に3勝2敗と王手をかけた。
ところが、勝利した第5戦終盤にハムストリングを痛めてしまい、無念のシリーズ離脱。ロケッツはジェームズ・ハーデンを中心に第6、7戦を戦い抜いたが、いずれも後半に失速してしまい、第7戦の末に敗退。
迎えた今季。ロケッツは序盤こそもたついたものの、昨年12月中旬以降から盛り返し、ウエスタン・カンファレンス4位の53勝29敗でレギュラーシーズンをフィニッシュ。ウエスト5位のユタ・ジャズ(50勝32敗)とのファーストラウンドが4月15日(現地時間14日)から幕を開ける。
ロケッツは経験豊富なベテランチームだ。ネネの16年を筆頭に、ポールが13年、ジェラルド・グリーンが11年、エリック・ゴードンが10年のNBAキャリアを誇る。また、エースのハーデンも9年、PJ・タッカーとケネス・ファリード、イマン・シャンパートは7年、オースティン・リバースも6年のキャリアを持ち、意気揚々とプレーオフを迎える。
13日(同12日)に地元メディア『The Houston Chronicle』へ掲載された記事の中で、ポールは「僕らは全員、チャンピオンシップを欲しているんだ」と言及。そしてこう続けた。
「僕はチャンピオンシップを勝ち取ることが必要だ。タック(タッカーの愛称)もそう。それが昨年のケースだった。僕らは今も競い合っている。僕らは何を犠牲にしようとも勝ちたいんだ」。
ロケッツはジャズとのファーストラウンドを突破することができれば、カンファレンス・セミファイナルでウォリアーズとのリベンジに挑むことができる可能性がある。
とはいえ、ジャズを侮ってはならない。今季ロケッツとの戦績は2勝2敗で、リーグ指折りのディフェンス力を持っているからだ。エースのドノバン・ミッチェルは、13日(同12日)に複数の現地メディアを前にNBAチャンピオンを勝ち取ることについてこのように語っていた。
「何で僕らにはできないの? どうして僕らがチームとしてそこまでたどり着くことができないと思うの? このチームにはファイナルまでたどり着くことができるメンタリティーがあると僕は思ってる」。
ジャズとしては、昨年のカンファレンス・セミファイナルでロケッツに1勝4敗で敗れているため、ファーストラウンドでリベンジすることに燃えているに違いない。
昨年はリッキー・ルビオをケガで欠いたことから、ミッチェルはスコアラー兼プレーメイカーとしての役割もこなしていた。だが今年のシリーズではミッチェルがスコアリングに集中でき、オフェンス面でも成長を遂げたルディ・ゴベアもいることから、決して一筋縄ではいかないだろう。
はたして、ロケッツとジャズのどちらが主導権を握るのか。初戦から大激戦になる可能性も十分なシリーズに注目だ。
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