47分前

八村塁が示した「意図の大事」…U18男子代表・片峯HCが語る、最高峰を目指すマインドセット

メディア対応した男子U18 日本代表の片峯HC [写真]=BLACK SAMURAI 2026
バスケ情報専門サイト

 8月6日から8日、八村塁(ロサンゼルス・クリッパーズ)が主宰し、日本バスケットボール協会)との連係プログラムとして行われた「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」が名古屋市のIGアリーナで開催された。男子U18日本代表の第6次強化合宿を兼ねて実施された今回のキャンプを終え、同代表の片峯聡太ヘッドコーチがメディア対応に応じ、今回のプログラムで得た学びや今後の課題について語った。

 片峯HCは、世界基準の選手や指導者に触れた3日間の成果について「選手たちの意欲や意識が高まるのはもちろん、目標を一番最高峰のNBAに設定する感覚が養われることは本当にありがたい」と手応えを語る。「こういう選手たちなら本当に行けるんじゃないかと大人たちが本気になり、何を準備していくかを私自身も本気で考えるきっかけになった」と、指導者側のマインドセットの変革にもつながったと明かす。

 また、7月にトルコで開催された「FIBA U17ワールドカップ2026」を戦う中で痛感した、世界との「目的意識の差」についても言及。世界の同世代が将来のプロ入りやNBA挑戦という明確なロードマップを持ってプレーしているのに対し、日本には「今頑張ることが何につながるのか」が曖昧な部分があると指摘する。「今回のキャンプは、八村選手が『意図の大事』を示してくれたことで、ここでの頑張りがNBAに少し近づく、日本代表でのアピールがプロにつながる、ということを選手たちに気づかせてくれた」と感謝を口にした。

 キャンプ最終日のゲームで19得点を挙げてMVPを獲得した本田蕗以は、表彰式のインタビューで自身の夢が「NBA選手になること」だと初めて公に宣言した。

 福岡大学附属大濠高校でも指導する教え子の決意表明に対し、片峯HCは「本田がNBAと初めて宣言したので、後で本気なのかをもう一度確認しますけど」と笑いを交えつつ、頼もしそうに語った。「彼が本気なのであれば、今度は大人の番。我々大人側もすぐにでも取り組んでいかなければいけない」と語り、バスケットの技術だけでなく、フィジカル強化や英語学習といった具体的な環境整備を進める考えだ。

「もう『行きたいな』ではなく『ここに行く』と決めて、毎日それに向かって行動していくことが大事。本気で目指すのであれば、ぜひ蕗以にも頑張ってほしい」

 昨年の同プログラムでMVPを獲得した白谷柱誠ジャックをはじめ、参加した福大大濠の選手たちの変化についても「上手くなろうとするアンテナを、この数日間しっかり張れていた」と成長を評価する。

八村とのやり取りの中で白谷は大きな刺激を得た [写真]=BLACK SAMURAI 2026

そのうえで、キャンプで八村から直接アドバイスを受けた白谷を念頭に、成長し続けるためのメンタリティを強調した。

「自分がどこを目指し、身をどこに置きたいのかを毎日明確にして努力しなければいけない。常に日本のトップ、世界のトップ、あるいはNBAを意識してバスケットをやれるかどうかが、成長が停滞するのか、それとも加速していくのかの大きな違いになる」

「目指すところが本気でNBAなんだったら、もう下を向いている暇も時間もない。とにかく上を見て、毎日力強く進み続ける日々を送るべきだ」

八村が示した「意図の大事」を胸に、片峯HCは「ここに行く」と決めた教え子たちの日常の行動と成長を全力でサポートしていく。

 八村から受けた刺激は選手だけのものではない。選手が本気でNBAを目指すなら、今度は周囲の大人たちがどのように準備をしていく番だ。片峯HCにとっても、学びの多かった3日間だったようだ。

日本の関連記事