「このチームはビッグ3とロンドがいない2008年のセルティックス」と言及
4月27日(現地時間26日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦。ロサンゼルス・クリッパーズは第2クォーター途中からウォリアーズにリードを広げられ、最終スコア110-129で敗戦。2勝4敗でファーストラウンド敗退となった。
試合後の会見に現れたクリッパーズのドック・リバースHCは、今季をとおして選手たちがコート上で見せた戦いぶりについて「20年にもおよぶ私のコーチ歴の中で、彼らほど誇れるグループはない」と絶賛。
「彼らは本当に楽しくプレーしていた。前にも言ったことだが、私はここまですばらしいグループを指揮することはなかったと思う。朝起きて車を走らせて、練習で競い合った。私はそれほど彼らの近くで一緒に過ごすことが大好きなんだ。彼らをコーチングすることができて、私はただただ光栄だ」。
リバースHCと言えば、2008年に“ビッグ3”と称されたポール・ピアース、レイ・アレン(共に元ボストン・セルティックスほか)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)、そしてラジョン・ロンド(現ロサンゼルス・レイカーズ)らを率いてボストン・セルティックスを17度目の優勝に導いたことが印象深い。
今季のクリッパーズと当時のセルティックスについて、リバースHCは「このチームはガーネット、アレン、ロンド、そしてポールがいない2008年のセルティックス。このチームは本当に、皆が同じ気持ちを持って毎晩ハードにプレーしていた。彼らのプレーを見れば、誰だって大好きになるはずだ」と語っていた。
「クリッパーでいられて本当にハッピー」と語ったエースのウィリアムズ
レギュラーシーズンでいずれもチームトップとなる平均20.0得点5.4アシストを残し、プレーオフでも大活躍を見せたルー・ウィリアムズはこのチームに確固たる自信を持っていたことを明かした。
「シーズン48勝を挙げて、すばらしいと思えるチームがたくさんある。でも僕としては、プレーオフという舞台にいるだけじゃうれしくないんだ。この記録とともに、僕らがどうやってプレーし、シーズンをとおして僕らがどのようにしてここまで来たか。それらを考えると、この場にいることだけじゃ全然うれしくない。『4連勝してやろうぜ』という気持ちだったんだ。このシリーズを迎えた時、僕らは本当にそう考えていた。彼らにプレッシャーを与えてやろうとしていたんだ」。
クリッパーズでプレーしたこの2シーズン、ウィリアムズは平均21.3得点5.3アシストというすばらしい成績を残し、見事チームをけん引している。「クリッパーズの一員でいることができて、僕はハッピーさ」と口にしたウィリアムズは、今季をこのように振り返っている。
「昨年、このチームは僕と契約延長を結んでくれた。そこからすごくスムーズに進んでいると思う。全員が互いにコミュニケーションを取るから、何かあれば皆で話し合う。このチームにいることができて僕はすごくうれしく思ってる。オーナーとフロント陣がこのままの体制である限り、彼らが下す決断にはすごく自信がある。彼らがこの夏にどんな動きを見せるのか、僕は楽しみにしているよ」。
クリッパーズは今夏、パトリック・ベバリーを筆頭にジャマイカル・グリーン、ウィルソン・チャンドラー、ギャレット・テンプル、イビツァ・ズバッツが制限なしフリーエージェント(FA)となるのだが、オールスター級の選手を2人獲得できるほどのキャップスペースを保持していることは注目すべきポイントだろう。
今季と同じロースターを維持することができる可能性は低いものの、今季以上の戦力を形成できる可能性があるだけに、今夏の動向にも注目していきたい。