セルティックスがアウェイで圧倒! バックスとのシリーズ初戦を制す

見事なゲームコントロールを見せたアービング [写真]=Getty Images

試合をとおして攻守でバックスを圧倒したセルティックス

 4月29日(現地時間28日)、ボストン・セルティックスとミルウォーキー・バックスによるプレーオフのカンファレンス・セミファイナル第1戦が、バックスのホームであるファイサーブ・フォーラムにて行われた。

 試合はバックスのクリス・ミドルトンの3ポイントシュートでスタート。セルティックスはエースのカイリー・アービングがドライブ、ジェイレン・ブラウンがジャンパーを沈めると、攻撃のリズムをつかみ、主力選手たちがアウェイでいい流れを築いた。攻撃の主導権を握りたいバックスだったが、ヤニス・アデトクンボがダブルチームやブロックショットなどに遭って機能せず。第1クォーターは26-17とセルティックスが9点をリードした。

 第2クォーター、ホームで相手を突き放したいバックスが反撃。開始直後にアデトクンボのダンクが決まり、ディフェンスでも効力を発揮する。だが、セルティックスはうまく適応してバックスの守備を攻略すると、残り6分26秒にアーロン・ベインズの3ポイントで40-25と15点のリード。バックスはタイムアウトで態勢を立て直すと、ニコラ・ミロティッチの3ポイントやミドルトンのジャンパー、ジョージ・ヒルのレイアップなどで点差を縮め、前半を52-50で終えた。

 ディフェンスから相手のリズムを崩し、オフェンスを形成していく中、ともに主導権を奪い合った前半。ハーフタイムを経て迎える第3クォーターは、どちらが前半よりも相手のバスケットを上回れるかがカギとなった。

 セルティックスは後半開始直後こそアデトクンボとブルック・ロペスに3ポイントを連続で許したが、アデトクンボのペイント内での得点を封じ、アービングのプルアップジャンプシュートとブラウンの3ポイント、マーカス・モリスのインサイドと徐々に得点をマーク。また、アービングの要所でのアシストが光り、アル・ホーフォードの連続3ポイントなどで88-71とバックスを圧倒した。

 最終クォーター、逆転したいバックスは開始直後にアデトクンボが3ポイントを沈めるも、対セルティックスはゴードン・ヘイワードとブラウンの見事な連携からペイントで得点。インサイドとアウトサイド、トランジションなどバリエーション豊富な攻撃で完全に圧倒したセルティックスがリードをキープし、最終的に112-90とアウェイでの重要な第1戦を制した。

ホーフォード(左)はアデトクンボ(右)に対してプレッシャーを与え続けた[写真]=Getty Images

 前半からアデトクンボを攻略し、オフェンスが躍動したセルティックス。ホーフォードが20得点11リバウンド、ブラウンが19得点、ベンチからスタートしたヘイワードが13得点4リバウンド5アシストをマーク。そしてチームオフェンスをコントロールしてけん引し、26得点7リバウンド11アシストの成績を残したアービングは、試合直後のインタビューで以下のようにコメントした。

「アグレッシブに挑んで、相手のホームコートで勝てたことは非常に大きなことだと思う。アデトクンボを含めて、すべての選手にやりたいことをさせないことが重要で、ホーフォードは体をつけてアデトクンボにマークしていた。そしてこのポストシーズンというのは、最も楽しい時期。レギュラーシーズンはチーム内で様々なことがあったが、その中で我々は強くなることができた。だからこそ次の試合も楽しみだよ」

 また、このゲームでアデトクンボの守備を遂行したホーフォードは、「このシリーズが始まる以前から、相手をどのようにディフェンスするか話し合ってきたけれど、今日はチームでしっかりと相手を守ることができたと思う」と言葉を残した。

 敗れたバックスはアデトクンボが22得点8リバウンド、ミドルトンが16得点10リバウンド6アシスト、ミロティッチが13得点、エリック・ブレッドソーが6得点4アシストをマーク。試合後のインタビューでアデトクンボは、「ホーフォードはサイズのある選手であり、僕たちは何度もマッチアップをしてきた。彼は僕の動きをいくつも知っていて、僕をある方向へ誘い込めば、ヘルプディフェンスはよりしやすいものになる。だから彼らは僕相手に素晴らしいことをしてみせたと思うよ」と、悔しさをにじませながらも、セルティックスのディフェンスを評価した。

 両者による第2戦は、5月1日(同4月30日)に同じくファイサーブ・フォーラムにて行われる。

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