両チームのエースが激突
4月30日(現地時間29日)、ポートランド・トレイルブレイザーズとデンバー・ナゲッツによるプレーオフカンファレンス・セミファイナル第1戦が、ナゲッツのホームであるペプシ・センターにて行われた。
オクラホマシティ・サンダーとのシリーズを劇的なエンディングで迎え、勢いに乗るブレイザーズをホームに迎えたナゲッツ。第1クォーター開始直後にジャマール・マレーが3ポイントシュートを沈めると、ブレイザーズのCJ・マッカラムにすぐさま3ポイントを許し、前半から得点の応酬が続いた。お互いに攻撃的なプレーヤーを有し、ナゲッツはマレーのプルアップ3、ニコラ・ヨキッチのターンからのフックシュートが決まれば、ブレイザーズはマッカラムのドライブからのフローターシュート、デイミアン・リラードの強烈なステップバックなどで応戦。前半は55-58とナゲッツがわずかに3点リードでハーフタイムを迎えた。
一進一退が続いた中で、後半はナゲッツにゲームが傾き始めた。第3クォーター開始直後、ギャリー・ハリスの3ポイント、ヨキッチのレイアップと3ポイントで点差を拡大。ブレイザーズもリラードとエネス・カンターを中心にアタックを続けるが、ヨキッチを起点としたインサイドとアウトサイドの攻撃をなかなか止めることができなかった。最終クォーターではリラードが3ポイント、フィンガーロールなど勝負所でアグレッシブに攻めて一時は5点差まで詰め寄ったが、ナゲッツが113-121で初戦を制した。
ホームで第1戦を勝利したナゲッツは、マレーが23得点8アシスト、ハリスが11得点、ポール・ミルサップが19得点6リバウンド、マリーク・ビーズリーが9得点4リバウンドを記録した。そして37得点9リバウンド6アシスト3スティール2ブロックという素晴らしい活躍をしたヨキッチ。得点からブロックまでの一連のスタッツは、『NBA.com/Stats』によれば、プレーオフでもレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)とジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・シクサーズほか)しか達成していない記録だという。また試合終了後のインタビューにて、ヨキッチは以下のようにコメントした。
「攻撃的にプレーできたと思う。ディフェンスに難があったけれど、勝利することができてよかった。リラードやマッカラムに自由を与えると試合は難しくなるけれど、なんとか3ポイントを難しいものにできたと思う」
敗れたブレイザーズは、カンターが26得点7リバウンド、マッカラムが16得点4リバウンド3アシスト、ベンチから出場したロドニー・フッドが17得点、リラードが39得点6アシストをマーク。試合後、肩を痛めながらもプレーを続けたカンターは、「ケガは問題ない。僕はただコートへ出てチームメートを助け、勝利するのみだ」と言葉を残した。
両チームによる第2戦は、5月2日(同1日)に同じくペプシ・センターにて行われる。