スパーズ加入後に「リバウンドとディフェンスも向上している」と指揮官も絶賛
5月1日(現地時間4月30日)、『ESPN』をはじめとする複数の現地メディアは、今季限りで契約が満了するグレッグ・ポポヴィッチHCがサンアントニオ・スパーズと3年の契約延長を結ぶことが濃厚と報じた。
これにより、1996-97シーズン途中からスパーズの指揮官に就任したポポヴィッチHCが来季以降も同チームの指揮を執ることはほぼ確実と言っていいだろう。
来季を迎えるうえで、スパーズはルディ・ゲイ、ダンテ・カニングハム、クインシー・ポンデクスターらが制限なしフリーエージェント(FA)となるのだが、ポポヴィッチHCはゲイとの再契約を望む意向を示していた。
3日(同2日)に地元メディア『The San Antonio Express-News』へ掲載された記事の中で、ポポヴィッチHCはこう語っている。
「我々は彼をここでキープすることができないか模索しているんだ。ルディはスコアラーであり、試合の流れを変えることができる数少ない選手。それにこれまで長所とは呼べなかったリバウンド面とディフェンス面においても、成長を続けている。今の彼はその両面における重要性を理解しており、毎年向上しているんだ」。
スパーズ加入2シーズン目となった今季、ゲイは69試合(うち先発は51試合)に出場して平均26.7分13.7得点6.8リバウンド2.6アシストをマーク。フィールドゴール成功率50.4パーセント、3ポイント成功率40.2パーセント、フリースロー成功率81.6パーセントと、キャリア13シーズン目にして軒並み自己ベストの成績を残した。
リバウンドやディフェンス面でも向上を続けるゲイだが、ポポヴィッチHCはコート外でもチームの中で存在感を発揮しているという。
「彼はすごく社交的な性格でね。一緒にいるのが楽なチームメートだから、皆を心地よくしてくれるんだ。ロニー(・ウォーカー四世)のような若手たちにとっても、彼のようなベテランを見ることは重要だし、一緒に座って食事をとりながら笑うことができる。彼は本当にそれがうまいんだ」。
ゲイの今季年俸は約1,009万ドル(約11億1,999万円)。スパーズとの再契約で同等の契約をオファーされるかどうかは分からないものの、今季同等のプレータイムを得ることは十分考えられるだけに、ポポヴィッチHCやチームメートたちの説得があれば、来季もスパーズに残ることになるのではないだろうか。