KD不在で優勝した2015年に立ち返り、ディフェンスで勝ち切れるか?
5月9日(現地時間8日)に行われたヒューストン・ロケッツとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第5戦。2勝2敗と並ぶゴールデンステイト・ウォリアーズは、シリーズ突破に王手をかけるべく、激しい試合を戦い抜いて104-99で勝利。
第3クォーター終盤、ウォリアーズはチームトップの得点を挙げてきたKDことケビン・デュラントが右ふくらはぎを負傷し、コートを離れるアクシデントが起こる中、ステフィン・カリーが第4クォーターだけで両チームトップの12得点をたたき出すと、残り4.0秒にはクレイ・トンプソンが決勝点となるレイアップを成功し、ロケッツを振り切った。
ウォリアーズではトンプソンとカリーが2人合わせて8本の長距離砲をリングに沈めて計52得点、デュラントが22得点、アンドレ・イグダーラが11得点5アシスト、ドレイモンド・グリーンが12リバウンド11アシスト、ベンチスタートのケボン・ルーニーが5本のオフェンシブ・リバウンドを含む9リバウンドで勝利に貢献。カンファレンス・ファイナル進出へ王手をかけた。
11日(同10日)に行われるシリーズ第6戦を前に、『Warriors PR』をはじめとする複数の現地メディアはデュラントの欠場がほぼ確実と報じており、スティーブ・カーHCも「第6戦は欠場するだろう」と言及。右ふくらはぎの軽い肉離れと診断されたデュラントは、1週間後に再診断を受けるため、シリーズが第7戦までもつれたとしても、ロケッツとのシリーズに出場することは絶望的と言っていいだろう。
第5戦終了後、カリーは4年前(2015年)に優勝した当時に立ち返ってプレーしなければならないと明かした。
「誰がボールを持っていようと、ピック&ロールをしていようと関係ない。僕らは動き回り、ディフェンスを着実にこなし、コートエンドで正しいプレーを選択していくよ。僕らには依然として多くの武器がある。(リムへ)アタックして良いオフェンスをクリエートできる選手もいるからね」。
そしてロケッツとのシリーズ突破に向けてカリーが挙げたポイントはディフェンスだった。「結局のところ、僕らがまず最初にやるべきことはディフェンスなんだ。コートでどれだけハードな状況であろうと、試合終盤の競った展開で(ディフェンスが)僕らに勝利するチャンスを与えてくれるから」とカリーは言う。
ジェームズ・ハーデンを筆頭に、エリック・ゴードンやクリス・ポールといったスコアラーを擁するロケッツは、ベンチにもジェラルド・グリーンやオースティン・リバース、イマン・シャンパートという、当たり出したらやっかいなシューター陣がいる。
デュラントを欠くウォリアーズとしては、ディフェンスをさらに強化してロケッツとのシリーズを突破したいところだ。