ゲームハイの34得点を挙げたレナード「この挑戦を受け入れてウォリアーズに勝ちたい」

34得点14リバウンドと獅子奮迅の活躍でラプターズをけん引したレナード[写真]=Getty Images

NBAファイナル新記録! 16本のフリースローをノーミスで沈めて34得点を奪取

 6月3日(現地時間2日)に行われた「NBAファイナル2019」第2戦。トロント・ラプターズは前半で最大12点リードを手にするなど、9点差で勝利した第1戦と同様にリズムをつかんでいたかのように見えた。

 ところが、後半開始早々にゴールデンステイト・ウォリアーズはアンドレ・イグダーラステフィン・カリードレイモンド・グリーンクレイ・トンプソンらに得点を許し、まさかの18連続失点。

「僕らは最初の約5分間、ショットを決めることができなかった。それで彼らに早めのトランジションを許してしまい、何度もレイアップやオープンショットを決められてしまった。(ウォリアーズのような)チャンピオンチームを相手にやってはいけなかった」とカワイ・レナードが試合後の会見で振り返った。

 第1戦で32得点と大暴れを見せたパスカル・シアカムが封じられ、レナードは自身へのダブルチームが少なくなると積極果敢にリムへと向かっていった。ラプターズのオフェンスをリードしていったレナードは、この試合でフィールドゴール20投中8本(うち3ポイントは9投中2本)を決めたことに加え、NBAファイナル新記録となる16本のフリースローをノーミスで沈めてゲームハイの34得点。さらに自慢の長い腕と大きな手でボールをむしり取り、両チームトップの14リバウンド(うちオフェンシブ・リバウンド5本)を獲得。

敗れはしたものの、この試合でレナードはノーミスでフリースロー16本を決めた[写真]=Getty Images

 第4クォーター残り1分8秒。レナードはカリーのテクニカルファウルで得た1本とデマーカス・カズンズのファウルで獲得した計3本のフリースローを確実に成功させ、ラプターズは5点差まで詰め寄る。その後ウォリアーズのターンオーバーを挟んで、2度のオフェンシブ・リバウンドでつなぎ、ダニー・グリーンの3ポイントで2点差の射程圏内まで追い上げた。

 そしてボールを保持していたステフィン・カリー目掛けて、ラプターズはダブルチームを敷くも、ショーン・リビングストンからノーマークのイグダーラへと渡り、決勝弾を浴びることに。

「カリーに対してトラップを仕掛けて、ほとんどスティールできていたような状況だった。でもそこで僕は、イギー(イグダーラの愛称)がどこにいるのか把握していなかったんだ。そこでリビングストンがイギーを見つけ出し、僕らをノックダウンさせるショットを決められてしまった」とレナード。

 サンアントニオ・スパーズ在籍時にもプレーオフで対決してきたウォリアーズについて、レナードは「彼らのことはすごくリスペクトしている。彼らは過去4年間も(ウエストを制して)この舞台まで勝ち上がってきた。過去2年間を制しているしね。だから僕らにとって、(このシリーズは)すばらしいバスケットボールチームに対するチャレンジなんだ。僕はコートに出たらこのチャレンジを受け入れたうえで、彼らと競い合って勝ちたい」と口にした。

 6日(同5日)に行われるシリーズ第3戦から、ラプターズはウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナへ乗り込むこととなる。レナードは「チーム一丸となって、コートに出たらハードかつ力強く戦う。ミスをせず、ターンオーバーもせずに戦っていく。やるべきことはホームの時と同じさ」とアウェー2連戦について意気込んだ。

 1勝1敗で迎える第3戦で、ラプターズは勝利を収めて再びシリーズをリードできるのか。注目していきたい。

ウォリアーズ(右/写真はカリー)へのリスペクトをあらわにしたレナード(左)。ラプターズはアウェーで勝利できるか?[写真]=Getty Images

モバイルバージョンを終了