ジャズはPG強化に成功、グリズリーズは3選手とドラフト指名権2本を獲得
6月20日(現地時間19日)、リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、メンフィス・グリズリーズとユタ・ジャズの2チーム間でトレードが合意に達したという。
このトレードのメインはキャリア12年を誇るベテラン、マイク・コンリー。グリズリーズというフランチャイズにおいて、通算出場試合数(788)、通算得点(1万1,733)、通算アシスト(4,509)、通算3ポイント成功数(1,086本)でトップを誇る司令塔が、慣れ親しんだメンフィスに別れを告げることとなった。
グリズリーズはコンリーをジャズへ、ジャズはジェイ・クラウダー、カイル・コーバー、グレイソン・アレンに加えて、今年のドラフト指名権(1巡目23位)と将来のドラフト1巡目指名権を放出したと同メディアが報じている。なお、このトレードが正式に発表となるのは7月7日(同6日)となる。
ジャズが獲得した31歳のコンリーは、185センチ79キロのポイントガード(PG)で、ミスの少ない堅実さが光る好選手。2018-19シーズンはキャリアハイの平均21.1得点に6.4アシスト1.3スティールを記録し、ボールハンドラーかつスコアラーとしても計算できる即戦力。
コンリーは20-21シーズンまでの2年間で約6,700万ドル(約72億3,600万円)という超高額な契約が残っているものの、ジャズで主軸を務めるルディ・ゴベア、ジョー・イングルズ、ダンテ・エクサムの契約も残り2年。ジャズはエースのドノバン・ミッチェルがルーキー契約という低年俸の期間で、優勝を狙うべく、大胆なトレードを断行した。
なお、ジャズは今夏デリック・フェイバーズがチームオプションとなっており、この契約を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)にすることができれば、ミッチェルに次ぐ得点源として獲得がウワサされるトバイアス・ハリス(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/制限なしFA)、あるいはニコラ・ミロティッチ(ミルウォーキー・バックス/制限なしFA)、マーカス・モリス(ボストン・セルティックス/制限なしFA)を狙うことができるという。
一方のグリズリーズは、キャリア7年目を終えたクラウダー(フォワード)、16シーズン目を終えた大ベテランのコーバー(ガード)、ルーキーシーズンを終えたアレン(ガード)を獲得。クラウダーとコーバーの契約は残り1年で、20年夏に制限なしFAとなる。特にクラウダーについては、今後もトレードで移籍することになるかもしれない。コーバーに関しては、今夏引退を決断する可能性がある。
グリズリーズとしては、ドラフト指名権を有効に使い、プレーオフへ返り咲くべく新たなフランチャイズの基盤を構築していきたいところだ。