リビングストンの人物像を高く評価するカーHC
昨季3連覇を目指していたゴールデンステイト・ウォリアーズは、この夏に大きな改革に乗り出している。主力であったケビン・デュラントを、サインアンドトレードでブルックリン・ネッツへ放出し、昨季オールスターに選出されたディアンジェロ・ラッセルを獲得。さらに左膝前十字靭帯を断裂から復帰を目指すクレイ・トンプソンと再契約を交わし、ドレイモンド・グリーンとも契約延長をした。
過去5年間ファイナル進出を続けていたウォリアーズは、新たなチャプターを迎えるにあたってチームの若返りを目指しているが、このプロセスにはもちろん代償があった。それはこのウォリアーズの王朝に大きな貢献をした35歳のアンドレ・イグダーラをメンフィス・グリズリーズへ放出、33歳のショーン・リビングストン(フリーエージェント)を解雇したことだった。
3回の優勝の功労者であるものの、高齢のイグダーラとリビングストンと袂を分かつことにしたウォリアーズ。『YAHOO!SPORTS』によれば、先日ロサンゼルスで、ワールドカップに向けてのアメリカ代表候補の練習に参加していた同球団のスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、今回はリビングストンに関して言及したという。
カーHCは、「これは我々が予期していたことだった、彼の年齢と契約の状況が理由だった。この出来事に関しては、覚悟をしていたんだ。しかしリーダーシップという観点で見れば、それは未だに大きな損失である」とまずはコメント。
続いて「ショーンはあらゆる環境に適合できて、賢くてユニークで、慎ましい人物であった。ただ彼は人として素晴らしいんだ。バスケットボールプレイヤー、チームプレイヤーとしてももちろんだよ。この5年間、彼とはどれだけ楽しい時間を過ごせてこれたか、言葉では表現できない」とし、リビングストンを高く評価した。
ウォリアーズにとって、とても大きな存在であった大ベテランの放出は衝撃的なニュースだった。しかし歴史的なチームの主力として活躍し続けていたという事実と功績は、NBAの歴史のページにしっかりと刻まれることだろう。