「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」のために来日しているヒューストン・ロケッツが10月6日、報道陣に練習を公開した。
公開されたメニューではジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、PJ・タッカー、クリント・カペラら先発組とベンチ組に分かれて、フォーメーションの確認など、8日の初戦に向けて急ピッチにチーム作りが行われていた。コート上ではアシスタントコーチが一つひとつの動きに目を配らせ、時折プレーを止めてスクリーンの位置やドリブルのコースなどを細かくチェック。また、選手たちも常に大きな声を出してコミュニケーションを取る姿が印象的だった。
練習の最後には先発組とベンチ組とに分かれてスクリメージを実施。プレーが止まればチームメートとして笑顔で声を掛け合うのだが、プレーの最中は本番さながらの激しさを見せ、決して手を抜かない。特にベンチ組はウェストブルックやハーデンに対しても激しくマークにつくなど、自身のレベルアップを目指し、そしてチーム内でのアピールを欠かさなかった。今はシーズン開幕を前にそのロースターに残れるかどうかの大切な時期でもある。ベンチ組が見せる態度やプレーぶりは、厳しい生存競争に残ろうとするためのものであり、練習が熱を帯びるのも合点がいくと言えるだろう。
明日にはロケッツと対戦するトロント・ラプターズの練習が公開されることになっている。ジャパンゲームズ本番を控えて、両チームの準備は急ピッチに行われていく。
取材・文=入江美紀雄