昨季出場した10試合におけるネットレーティングは自己最悪のマイナス9.9
NBAキャリア16年を誇るベテランスコアラー、カーメロ・アンソニーは、昨季ヒューストン・ロケッツで10試合に出場後、チームと決別。その後、トレードでシカゴ・ブルズへ移籍するも、解雇となり、現在もフリーエージェント(FA)の状態が続いている。
35歳となったカーメロだが、キャリア平均24.0得点は現役4位。通算2万5,551得点は現役3位と、スコアラーとして現役屈指の実績を残してきたことは間違いない。
だが、ディフェンス面に関する評価は低く、昨季ロケッツがシーズン序盤に喫した5敗のうち、カーメロがガードしていた選手は54パーセントという高確率でショットを成功。
そして昨季出場した10試合において、カーメロはオフェンシブ・レーティング(100回のオフェンスにおける得点)は102.3、ネットレーティング(100回のポゼッションにおける得失点差)ではマイナス9.9と、いずれもキャリアワーストという屈辱的な数字となっていた。
10月17日(現地時間16日)に『ESPN』へ掲載された記事の中で、とあるチームの情報源は「我々はディフェンス時に、彼(カーメロ)をコートへ置くことはできない」と言及。
さらに、ロケッツの情報源から「彼はもはや、NBAでディフェンスすることはできない」という発言まで飛び出すことに。
カーメロに対して、ブルックリン・ネッツが獲得に興味を示しているという報道もあったのだが、ネッツは9月下旬に両フォワードをこなすランス・トーマスと契約。これにより、カーメロのネッツ加入は事実上なくなった。
昨季所属したロケッツだけでなく、他チームも同様の評価をカーメロに下しているとなると、今季カーメロがNBAの舞台に復帰できる可能性は限りなく低いと言わざるをえないだろう。