2019.10.17
キャリア16シーズン目となった昨季、カーメロ・アンソニーはヒューストン・ロケッツのユニフォームを身にまとい、優勝候補の一角として戦うチームの一員として迎えた。
ところが、チームのシステムにフィットすることができず、昨年11月上旬をもってロケッツと決別。今年1月にシカゴ・ブルズへトレードされると、2月2日(現地時間1日)に解雇。その後、どのチームとも契約を結ぶことなく、不完全燃焼で昨季を終えた。
制限なしフリーエージェント(FA)として迎えた今夏、35歳となったカーメロは2003年のドラフト同期で友人でもあるレブロン・ジェームズが所属するロサンゼルス・レイカーズと契約を結ぶだろうと『SNY』のイアン・ベグリー記者が6月下旬に報じていたものの、NBAチームとの契約は発表されていない。
そんな中、7月30日(同29日)にカーメロのトレーナーを務めるクリス・ブリックリーが『The Breakfast Club』へ出演。
ブリックリーはカーメロについて、70パーセントのNBA選手よりも良い選手なのは明らかであり、カーメロ自身は昨季のドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)のような“フェアウェルツアー”を望んでいる、と語っていた。
昨季のカーメロは10試合の出場で平均29.4分13.4得点5.4リバウンドを記録。NBA入りから14シーズン連続で平均20得点以上を記録してきたスコアラーは、ここ2シーズン連続で平均得点が20を下回っているものの、NBAという世界最高のリーグで点を積み重ねることができることは証明済み。
オフェンスに特化してしまっている点は否めないものの、カーメロのスキルは多くの若手選手にとって学ぶことができる価値あるものだと言っていいだろう。
ブリックリーの発言を受けて、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)は自身のSNSでカーメロの“フェアウェルツアー”について賛同する姿勢を見せている。
カーメロはオールスター選出10度、オールNBAチーム選出6度、2012-13シーズンには平均28.7得点で得点王を獲得してきたベテラン。キャリア平均24.0得点、通算2万5,551得点はいずれもNBA歴代19位と、スコアリングの面では間違いなくリーグ史上有数の実績を残してきた。
はたして、カーメロは今季、NBAでプレーすることができるのか。引き続き、この男の動向に注目していきたい。
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