ルイビル大学などで指揮を執ったリック・ピティーノがギリシャ代表の指揮官に就任

昨季はギリシャリーグのパナシナイコスで指揮官を務めていたピティーノ[写真]=Getty Images

来年6月下旬にOQTへ臨むギリシャ代表、アデトクンボ兄弟の出場はどうなる?

 11月9日(現地時間8日)、リック・ピティーノがギリシャ代表(FIBAランキング7位)のヘッドコーチ(HC)へ就任したことを自身のツイッターで明かした。

 ギリシャ代表は今夏中国で行われた「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」に出場し、セカンドラウンドで敗退。大会全体で11位に終わっていた。

 ピティーノは来年日本で行われる「東京オリンピック2020」の出場をかけて、ギリシャ代表を率いて来年6月下旬から行われる“Olympic Qualifying Tournament”(OQT/オリンピック最終予選)に臨むこととなる。

 これまでのコーチングキャリアで、ピティーノはハワイ大学、ボストン大学、プロビデンス大学、ケンタッキー大学、ルイビル大学(いずれもNCAA)の指揮官を務め、NBAではニューヨーク・ニックスとボストン・セルティックスで約6シーズン、HCを務めており、通算192勝220敗(勝率46.6パーセント)を記録。

NBAではニックスとセルティックスのHCを務めていたピティーノ(中央)[写真]=Getty Images

 その後、ピティーノは昨年12月にギリシャリーグのパナシナイコスのHCを務めており、今年2月中旬にチャンピオンシップを勝ち取っていた。

 だがピティーノはNBA復帰を目指すべく、今年6月に同クラブからのオファーを拒絶していた。

 新たにギリシャ代表の指揮官へ就任したピティーノは、「この役職を手にすることができたことは、私にとってすごく光栄なことなのは間違いありません。楽しみにしています。(OQTの)組み合わせが発表されたら、冬の間は多くの時間を割いて映像チェックをして準備を進めていきます」とコメント。

 ギリシャ代表にはユーロリーグで活躍する選手が多くいるのだが、最も注目すべきはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)だろう。バックスにはヤニスの兄タナシスも在籍していることから、来年3月にピティーノはアデトクンボ兄弟と会って話をする予定だという。

 バックスは今季も優勝候補に挙がる強豪チームの1つ。昨季のシーズンMVPヤニスはNBA最高級の実力者として君臨しており、ギリシャがオリンピックの出場権を勝ち取るためには、是が非でもロースターに加えたい選手。ピティーノがアデトクンボ兄弟とどのような会話を持つのかも、気になるところだ。

アデトクンボがOQTからギリシャ代表へ合流できるかがポイントとなりそう[写真]=Getty Images

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