「強豪チーム相手にもプレーできることを示すことができた」とドンチッチ
12月2日(現地時間1日)。10連勝と絶好調のロサンゼルス・レイカーズが、ホームのステイプルズ・センターでダラス・マーベリックスと激突した。
レイカーズは地の利を活かし、前半を62-59とリードして終えるも、第3クォーターに入ってマブスが28-5とレイカーズからリードを奪い、最終スコア114-100で制し、レイカーズの連勝を10で阻止。
ここ8試合で7勝目を挙げたマブスの立て役者はもちろん、ルカ・ドンチッチ。フィールドゴール9投中成功わずか2本に終わった前半を「ひどかった」と明かした20歳は、第3クォーターのランで16得点5アシストと躍動。
レブロン・ジェームズ相手にステップバックスリーを放り込むなど、ドンチッチは27得点9リバウンド10アシスト3スティールでマブスを勝利へと導いた。
「これは大きな勝利だ。僕らにとって大きな意味がある。僕らは強豪チーム相手にもプレーできることを示すことができた。この調子をキープしていく必要があるね」と、ドンチッチはリーグトップの戦績を残すレイカーズから奪った勝利を喜んだ。
マブスではドンチッチのほか、デロン・ライトが17得点5リバウンド9アシスト4スティール、ドワイト・パウエルが15得点9リバウンド、クリスタプス・ポルジンギスが15得点6リバウンド、ジャスティン・ジャクソンが15得点を記録。
マブスのリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)はドンチッチについてこう評していた。
「彼は(この試合で)2、3本の驚異的なショットを沈めた。世界でもああいうショットを決めることができるのは手のひらで数えるくらいしかいない。レブロンはその1人。30フィート(約9メートル)のステップバックショットがどれだけ難しいのか、言葉で表現することさえ難しい。でも彼はそのショットをいとも簡単に決めてしまうように見えるんだ」。
2年目のドンチッチは、20歳ながらリーグでも5本の指に入る選手と思わせるようなすばらしいプレーを続けている。11月は史上3人目となる30得点超えの平均トリプルダブル(32.4得点10.3リバウンド10.4アシスト)に加えて、月間で30得点10アシスト以上を8度も記録。
この記録はNBA史上、得点王とアシスト王を同時受賞したネイト“タイニー”アーチボルド(元シンシナティ・ロイヤルズほか)が1973年2月に達成して以来初という約46年ぶりの快挙だった。
一方のレイカーズでは、アンソニー・デイビスが27得点10リバウンド2ブロック、レブロンが25得点9リバウンド8アシスト4スティールと両輪が活躍するも、ほかに2ケタ得点を挙げたのはアレックス・カルーソ(10得点)のみ。
11月をフランチャイズ史上最多タイとなる14勝1敗で終えたものの、久々に黒星を喫した。だがデイビスの自信は揺るがない。
「これは1試合にすぎない。僕らはこの試合に負けたからといって、(上位から)転げ落ちることはない。僕らはどんなタイプのチームなのかは分かってるし、いいプレーをしていた。今夜は彼らが僕らに勝利したけど、僕らはリバウンドの面で自滅してしまった。だからどの部分を向上すべきか分かってるよ」とデイビス。
今後、両チームとも好調を維持できれば、プレーオフでも激突する可能性があるだけに、12月30日(同29日)の今季第3戦にも注目していきたい。