「これじゃあ僕らだっておかしくなる。彼らは選手たちを信じることをやめてしまったのかと思ってしまう」と、ヒールドがウォルトンHCの采配に不満
12月27日(現地時間26日)終了時点で、サクラメント・キングスはウェスタン・カンファレンス10位の12勝19敗。8位のポートランド・トレイルブレイザーズとは1.5ゲーム差のため、プレーオフ出場圏内まではい上がる可能性はあるのだが、チーム状況は芳しくないようだ。
キングスは現在5連敗中なのだが、ここまでチームトップの平均20.2得点を挙げているバディ・ヒールドは、第4クォーターをベンチで過ごしている時間が多く、コーチングスタッフの采配に疑問を持っているという。
24日(同23日)のヒューストン・ロケッツ戦。第4クォーターでヒールドはコートに出ることはなく、ベンチに座っていた。27日(同26日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦は、2度の延長の末に惜敗したのだが、この試合の第4クォーターも、ヒールドはわずか4分6秒のプレータイムに終わっていた。
「これじゃあ僕らだっておかしくなる。(コーチ陣への)信頼はどこに行ってしまうのか。僕からすれば、彼らは選手たちを信じることをやめてしまったのかと思ってしまう。それがこのチームの現実なんだ」と『The Athletic』のジェイソン・ジョーンズ記者へぶちまけていた。
同メディアは今夏キングスに加入したビッグマン、ドウェイン・デッドモンもトレードで移籍することを模索していると報じており、キングスは今季から就任したルーク・ウォルトンHC(ヘッドコーチ)と選手たちとの中で亀裂が生じていると言っていい。
デッドモンは先発センターとして開幕を迎えるも、チームがなかなか白星を手にすることができず、5戦目からベンチスタートへ降格。直近10試合に限っていえば、2試合しか出場できていない。
昨季までの2シーズンで、平均2ケタ得点を記録してきた30歳のビッグマンは、今季ここまで平均13.6分4.8得点3.8リバウンドにとどまっている。
ヒールドはリーグ有数の若手スコアラーとして知られる実力者。オフェンス面だけで言えば、キングスのベストプレーヤーと言っても過言ではないだけに、プライドが傷ついているようだ。
「僕は自分がこのチームにおいてすごくいい選手の1人だと感じている。だからこそ、チームに勝利をもたらすべく、第4クォーターはコートにいるべきだと思ってる。僕はそのためにこのチームでプレーしているんじゃないのか?」
2006年を最後にプレーオフから遠ざかっているキングスにとって、今季はそのプレーオフへと返り咲くチャンスと思われていたのだが、この状況が続くとなると、今季も厳しい結果に終わってしまうかもしれない。