レブロン・ジェームズが『AP』の2010年代における最優秀男性アスリートに選出!

2010年代のベストアスリートとなったレブロン[写真]=Getty Images

3度の優勝に8年連続ファイナル進出、プレーオフ通算得点で歴代トップに浮上

 2010年代が残り数日と迫る中、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは現地時間12月30日に35歳を迎える。そんな中、“キング”として君臨するレブロンに新たな勲章が加わった。

 12月30日(現地時間29日)。レブロンがトム・ブレイディ(NFLニューイングランド・ペイトリオッツ)、ウサイン・ボルト(陸上)らを差し置いて、『AP』による“Top Male Athlete of Decade”(2010年代の最優秀男性アスリート)に選ばれたのである。

 2010年代は、レブロンにとって激動の10年間だった。10年夏にクリーブランド・キャバリアーズからマイアミ・ヒートへと移籍し、ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)やクリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)と共に“スリーキングス”を形成。12年に自身初のチャンピオンシップを獲得し、翌13年には2連覇を達成。2年連続でファイナルMVPとシーズンMVPを手にした。

 14年夏にキャブズへと帰還したレブロンは、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)、ケビン・ラブ(キャブズ)と新たに“ビッグ3”を組み、16年には故郷であるオハイオ州アクロンに近いクリーブランドにフランチャイズ史上初のチャンピオンシップをもたらした。

2016年には1勝3敗という窮地から奇跡の3連勝でウォリアーズを下し、自身3度目の優勝を手にした[写真]=Getty Images

 レブロンはヒート在籍時と第2期キャブズ在籍時にそれぞれ4年連続でNBAファイナルへ進出。1959年から66年にかけて8連覇を達成したボストン・セルティックスの選手を除くと、史上初となる8年連続でファイナルへと駆け上がるという快挙も達成している。

 18年夏にレイカーズへと移籍し、昨季は股関節の負傷に悩まされたこともあり、プレーオフ連続出場記録が13年で途切れたものの、レブロンはこの10年間で記録にも記憶にも残る強烈なインパクトを残してきたことは間違いない。

 この10年間で、レブロン以上に勝利した選手、MVPを獲得した選手は皆無。プレーオフを含めた総得点でも、この10年間でレブロンは最多得点を残している。プレーオフではすでに歴代最多となる6,911得点に達しており、レギュラーシーズンにおいても3万3,334得点で歴代4位。3位のコービー・ブライアント(元レイカーズ/3万3,643得点)まで肉薄しており、長期欠場さえなければ今季中に3位へと浮上するだろう。

今季中にコービー(右)を抜き去り、レブロン(左)は通算得点で歴代3位に浮上するはずだ[写真]=Getty Images

「この10年間において俺のベストな瞬間は、間違いなくサバンナとの結婚」

 また、レブロンはビジネス面においても、大きなインパクトを与えてきたと言っていいだろう。昨年7月末には故郷であるオハイオ州アクロンに、新たな公立校“I Promise School”を開校。「レブロン・ジェームズ・ファミリー基金」と、故郷アクロン市が共同で設立した公立校で、「スポーツには勝利するため、楽しむため、友情を育むといったことがあります。そのスポーツが、私にすべてのことをもたらしてくれました。私はスポーツこそが、人々を結び付けることができる結論なのだと思っています」と口にし、子どもたちへ新たな環境を与えた。

 今夏には映画『Space Jam』続編の撮影もスタートしており、多忙を極めているレブロンだが、自身にとってこの10年間でベストな瞬間は何だったのだろうか。レブロンは『ESPN』へこう振り返っている。

「この10年間は、たくさんのモーメントがあった。マイアミで2度のチャンピオンシップ、クリーブランドでも勝ち取ったし、“チェイスダウンブロック”(16年ファイナル第7戦終盤で見せた起死回生のブロック)もある。でもベストな瞬間は間違いなくサバンナとの結婚だ。それが1位だ」。

 レブロンの挑戦はまだまだ続く。35歳を迎える“キング”は、2020年代に入っても、世界中の人々へ影響を与え続けるに違いない。

レブロン(右)が挙げた2010年代のベストモーメントはサバンナ(左)との結婚だった[写真]=Getty Images

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