ウェスト2位を堅持するナゲッツ、「彼はなんでもできる」とマレーがヨキッチを絶賛

今季も好調なナゲッツをけん引するヨキッチ(右)とマレー(左)[写真]=Getty Images

「まるでラリー・バードだ」と現地メディアを唸らせたヨキッチのハンドリング

 12月30日(現地時間29日)に行われたサクラメント・キングス戦。デンバー・ナゲッツはホームのペプシ・センターで点の取り合いとなる中、120-115で制した。

 この日のナゲッツは、ギャリー・ハリス(シューティングガード)とベテランのポール・ミルサップ(パワーフォワード)という2人のスターターを欠き、代わりに203センチのジェレミー・グラント、208センチのマイケル・ポーターJr.を起用するビッグラインナップで臨み、勝利したことは1つの収穫と言っていい。

キャリア初のスターターを務めたポーターJr.[写真]=Getty Images

 特に新人のポーターJr.はチームトップタイかつ自己最高の19得点に6リバウンドを記録。さらにウィル・バートンが19得点5アシスト、グラントが18得点2ブロック、ニコラ・ヨキッチが17得点8リバウンド4アシスト、メイソン・プラムリーが15得点6リバウンド、ジャマール・マレーが13得点7アシスト、マリーク・ビーズリーが11得点。

 ナゲッツは23勝9敗とし、ロサンゼルス・レイカーズ(26勝7敗)に次ぐウェスタン・カンファレンス2位の座を堅持している。

 この試合最大のハイライトとなったのは、大黒柱ヨキッチの鮮やかなボールハンドリングだろう。第3クォーターにピック&ロールの場面で右手から左手へとビハインドバックで切り返してリショーン・ホームズを交わすと、今度は“リーグ最速男”ディアロン・フォックスがスティールを狙う。

 するとヨキッチは左手から右手でまたもビハインドバックのドリブルを繰り出して突破し、最後は柔らかいレイアップでフィニッシュ。お世辞にも速くはないのだが、「彼はなんでもできるんだ」とマレーが語ったように、高度なスキルをいとも簡単にこなすヨキッチ。このプレーは「まるでラリー・バード(元ボストン・セルティックス)だ」と『AP』が称賛するなど、複数の現地メディアがSNSで拡散していたことは言うまでもない。

 一方のキングスではネマニャ・ビエリツァがチームトップの27得点に6リバウンド、バディ・ヒールドが20得点8アシスト、フォックスが18得点13アシスト、ホームズが18得点6リバウンド、ハリー・ジャイルズが11得点を挙げるも、これで悪夢の7連敗。

「僕らは試合の入りから相手選手をガードできていない。自分たちの前で相手選手をガードすることができていないんだ。この7戦で自分たちはそういうプレーになってしまっている」と、ヒールドは連敗の要因がディフェンスにあると指摘していた。

フォックスが得点とアシストで2ケタを残すも、勝利には届かなかった[写真]=Getty Images

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