「彼らはリーグの中でも下位のチーム。でもリーグの中で最もハードにプレーしているチームかもしれない。彼らは準備万端で向かってきた」と反省
1月5日(現地時間4日)に行われたデンバー・ナゲッツとワシントン・ウィザーズによる一戦。
ウェスタン・カンファレンス2位のナゲッツに対して、ウィザーズはイースタン・カンファレンス12位。しかもウィザーズはエースのブラッドリー・ビールをはじめ、トーマス・ブライアント、モリッツ・ヴァグナー、ダービス・ベルターンス、八村塁とフロントコートの主力がそろって欠場していた。
オールスターのニコラ・ヨキッチを筆頭にナゲッツは豪華戦力を誇ることを考慮すれば、圧勝しても驚かない戦力差だったものの、この試合を制したのはホームのウィザーズ。ナゲッツと点の取り合いに持ち込んだウィザーズは、128-114で2020年初勝利を飾ったのである。
ウィザーズはベンチ陣が大暴れ。ベテランのイシュ・スミスがキャリアハイの32得点に8アシスト3スティール、トロイ・ブラウンJr.が25得点にキャリアハイの14リバウンド、アイザック・ボンガが15得点、アンジェス・パセチニクスが13得点8リバウンドと踏ん張った。
特に圧巻だったのは第4クォーター。残り9分33秒でメイソン・プラムリーがダンクをたたき込み、ナゲッツが101-99と2点のリードを奪うも、そこからスミスを中心にウィザーズが19-2のランで一気に突き放し、試合の行方を決定づけた。
この日のウィザーズは、ベンチスタートの5選手のうち、4選手が2ケタ得点をたたき出し、ベンチ得点で92-32とナゲッツを圧倒。
ナゲッツはジャマール・マレーが第3クォーターだけで奪った20得点を含むゲームハイの39得点をマークしたものの、まさかの黒星。勝率5割未満のチーム相手に17勝5敗と、着実に勝利してきただけに、予想外の結末となった。
その要因について、マレーは「僕たちが相手をリスペクトしていたとは思えなかった。彼らはリーグの中でも下位のチーム。でもリーグの中で最もハードにプレーしているチームかもしれない。彼らは準備万端で向かってきた」と地元メディア『The Denver Post』へ語っていた。
ナゲッツとしては、ビールやブライアント、ベルターンスや八村が健在だった11月27日(同26日)の試合に快勝していたことが脳裏に刻まれていたため、気を抜いてしまったのかもしれない。
とはいえ、今季のゴールを優勝と掲げているナゲッツにとって、相手チームを侮ることは禁物。ウィザーズ戦はそれを痛感することとなった。