「これまでのキャリアを通じて、この場所にいることができて感謝している」
1月21日(現地時間20日)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナでデトロイト・ピストンズと対戦し、106-100で勝利して連敗を3でストップした。
エースのブラッドリー・ビールはゲームハイの29得点に6アシストをマークしたのだが、この試合の第3クォーター残り約8分にトランジションからロングジャンパーを沈めたことで、通算得点でフランチャイズ史上4位に浮上。
ウェス・アンセルド(元ブレッツ/1万624得点)を抜き、通算1万637得点となったビールの上にいるのはチームメートのジョン・ウォール(1万879得点)、ジェフ・マローン(元ブレッツほか/1万1,083得点)、エルビン・ヘイズ(元ブレッツほか/1万5,551得点)のみ。
「自分のこれまでのキャリアを通じて、この場所にいることができて感謝している。多くのレジェンドが通り抜けてきた中で、自分も歴史の一部になることができた。まさか自分がこうなるなんて、夢にも思わなかった」
試合後に会場で受けたインタビューでそう答えたビールは、ウィザーズを代表する選手の1人となったことは間違いない。
とはいえ、現在はエースとして奮戦を続ける日々。16日(同15日)のシカゴ・ブルズ戦に逆転負けを喫した際に、ビールは「僕は負けることが嫌いなんだ。今日は勝てるはずの試合だった。このチームが勝ち始めて、カルチャーが変わるまで、僕は厳しく叱責し続けていくつもりだ」とメディアの前で怒りをあらわにしていた。
何が欠けているのかと聞かれて「試合に勝利すること。そして勝利するための姿勢と習慣を持つこと」と切り返していたビールにとって、ピストンズ戦でようやく勝利をつかんだことが、最もうれしかったに違いない。
八村塁、モリッツ・ヴァグナーが戦列復帰できていないものの、ウィザーズはこの勝利を機に、プレーオフ出場争いへ参戦したいところだ。