レジェンドのバークリーからのツッコミに絶妙な切り返しを見せたアデトクンボ
2月7日(現地時間6日、日付は以下同)。今年のオールスターファン投票でイースタン・カンファレンスのトップに立ったヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ウェスタン・カンファレンスならびにリーグ全体で首位となったレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)によるドラフトが、『NBA on TNT』の番組内で行われた。
アデトクンボとレブロンがモニターを通じて、17日にユナイテッド・センター(イリノイ州シカゴ)で行われる「NBAオールスターゲーム2020」のロースターをドラフトし、ケニー・スミス(元ヒューストン・ロケッツほか)、チャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)が両者に話しかけるという展開。
スターター枠はレブロン、リザーブ枠ではアデトクンボが先に指名する流れとなる中、アデトクンボがスターター枠でジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)とビッグマンを優先的にセレクト。バークリーが「ドリブラーはいらないのか?」と口にすると、「僕はパスしてくれる選手が欲しいんだ」とアデトクンボが絶妙なジョークで切り返すなど、番組も盛り上がっていた。
この日のドラフトで決定したTEAMレブロンとTEAMヤニスのロースターは以下のとおり。
※チーム名は略称、チーム名の右側にある数字は全体指名順
■TEAMレブロン ロースター
<スターター枠>
アンソニー・デイビス(レイカーズ/1位)
カワイ・レナード(クリッパーズ/3位)
ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/5位)
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/7位)
<リザーブ枠>
デイミアン・リラード(ブレイザーズ/10位)
ベン・シモンズ(シクサーズ/12位)
ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/14位)
ジェイソン・テイタム(セルティックス/16位)
クリス・ポール(サンダー/18位)
ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ/20位)
ドマンタス・サボニス(ペイサーズ/22位)
■TEAMヤニス ロースター
<スターター枠>
ジョエル・エンビード(シクサーズ/2位)
パスカル・シアカム(ラプターズ/4位)
ケンバ・ウォーカー(セルティックス/6位)
トレイ・ヤング(ホークス/8位)
<リザーブ枠>
クリス・ミドルトン(バックス/9位)
バム・アデバヨ(ヒート/11位)
ルディ・ゴベア(ジャズ/13位)
ジミー・バトラー(ヒート/15位)
カイル・ラウリー(ラプターズ/17位)
ブランドン・イングラム(ペリカンズ/19位)
ドノバン・ミッチェル(ジャズ/21位)
スターター枠は各カンファレンスどおりにチーム分け、コービーへの追悼を込めた本戦は日本時間17日に開催
スターター枠は、不思議とそれぞれが所属するカンファレンスの選手たちで構成。その分、リザーブ枠はイーストとウェストでバランスよく分かれる形となった。チームメート同士でオールスターに選出された選手たちでも、シクサーズ(エンビードとシモンズ)とセルティックス(テイタムとケンバ)を除くロケッツ、バックス、ラプターズ、ヒート、ジャズの選手たちはいずれも同じチームに入った。
興味深いのはTEAMレブロンに入ったポールとウェストブルック。昨夏トレードとなった両選手が互いにオールスター入りし、チームメートになったことは感慨深いものがある。レブロンという絶対的なキャプテンがいるため、互いを尊重し合い、オールスターでは華やかなパフォーマンスを見せてくれることだろう。
今年のオールスター本戦は、1月末に逝去したコービー・ブライアント(元レイカーズ)の追悼も込めた特別なゲーム。コービーとその次女ジアナへ敬意を表し、TEAMレブロンは2番(ジアナの背番号)、TEAMヤニスは24番(コービーの背番号)を着用することとなる。バスケットボール界を代表するスーパースターたちによる競演は、世界中で盛り上がるに違いない。