ウォールとの確執を否定したビール
今シーズンはオールスター明けから好調を維持し、ここまで平均30.5得点4.3リバウンド6.1アシスト1.2スティールをマークしているワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビール。平均得点はヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンに次いでリーグ2位であり、8年間のNBAキャリアのなかでもっとも高い数字だ。
得点力で目覚ましい活躍を誇るビールだが、現地のファンではウィザーズのフランチャイズプレーヤーであるジョン・ウォールとどちらがチームの中心的な存在か議論されているとのこと。これまでチームのエースだったウォールは、現在アキレス腱断裂から復帰に向けてリハビリをしている途中であり、対照的にビールはキャリアハイのパフォーマンスを披露しているのが理由かもしれない。しかし『The Undefeated』に掲載されたインタビューにて、ビールはそういった議論について以下のようにコメントしている。
「メディアはこんな質問を投げかけるんだ、『どちらがチームの顔なのか?』とね。僕らは2人でチームの顔だと思っていたし、今までそのことについては話すこともなかった。けれど皆は、『ブラッドは自分こそチームの顔だと思っているだろう』もしくは、『ジョンは自分こそがチームの中心だと思っているだろう』というふうに考えている。だから僕はウォールとともに、『そうは思わないし、くだらない。どちらも正しいと思わない。どうして僕らはエナジーを(チームに)もたらしているのか?それはお互いに相乗効果をもたらし、ロッカールームでも影響をともに与えているからこそなんだ』と話し合ったよ。特別僕らの関係に問題があるわけではないさ」
ビールとウォールはこれまで7シーズンともにウィザーズでプレーをしてきている。確かにNBAでは影響力の強い選手同士が球団内部で対立し、最悪ケミストリーの崩壊につながるケースもあるが、長年ともに戦い続けた2人ならば、ビール本人も述べたように確執はきっとないだろう。