3月12日(現地時間11日、日付は以下同)。NBAは12日に予定されていた6試合を終了後、2019-20シーズンを中断することを発表した。
これは中国の武漢を皮切りに、世界中で約12万人の感染が発表されている新型コロナウイルスによる影響で、同日予定されていたユタ・ジャズ対オクラホマシティ・サンダー戦を前に、ジャズのルディ・ゴベアが新型コロナウイルス感染の予備検査で陽性と判定されたため、シーズン中断に至った。
NBAの歴史上、ロックアウトによりシーズンが短縮されたことは2度あったものの、シーズン中断は前代未聞のこと。
11日に世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長が、新型コロナウイルスについて国境を超えた感染が制御できなくなり、世界中の誰もが感染の危険にさらされる状態を意味する「パンデミック」に分類され得ると口にしており、NBAも13日以降は無観客試合でシーズンを継続するかもしれないと複数の現地メディアが報じていたやさきだったのだが、13日以降は中断することに。
陽性と判定されたゴベアは、言わずと知れたジャズの主力選手。3月に入ってからここまで5試合に出場しており、チームメートや対戦相手が濃厚接触者にあたる可能性があるだけでなく、メディアの前で試合後に会見も行っていることから、感染拡大を防ぐためにはシーズン中断せざるを得ない状況になってしまった。