今後シーズン再開になろうとも、ジョン・ウォールの復帰は来季までお預けか?

ウォールについてウィザーズのGMがコメントを残した[写真]=Getty Images

「来シーズン、ユニフォームを着用したジョン・ウォールを見ることを切に願っている。それは今後も変わらないと思う」とトミー・シェパードGMが言及

 3月12日(現地時間11日、日付は以下同)に、新型コロナウイルスの陽性反応がユタ・ジャズの選手に出たことで、NBAは翌13日からレギュラーシーズン中断を決断。当初は少なくとも30日と発表されていたが、現状では最短で6月中旬から下旬にかけて再開するという説が有力だ。

 もし新型コロナウイルスの感染が終息に向かい、シーズンが再開された場合は8月まで行われることになるのだが、ワシントン・ウィザーズの司令塔ジョン・ウォールが今季中に復帰することはないという。

 左足アキレス腱の部分断裂からリハビリを続けてワークアウトに取り組んでいるウォールについて、トミー・シェパードGM(ゼネラルマネジャー)から「今季は全休する」と発表されていたのだが、シーズン再開となれば復帰する可能性が残っていた。

 だが、26日に『The Washington Post』へ掲載された記事の中で、シェパードGMは「我々はウォールが来シーズンにプレーするまで待ちきれない、とこれまでずっと言ってきた。それが我々の姿勢とスタンスだ。来シーズン、ユニフォームを着用したジョン・ウォールを見ることを我々は切に願っている。それは今後も変わらないと思う」とコメントしているため、今季中にNBAのコートへ立つことはなさそうだ。

 ウォールが所属するウィザーズは、現時点でイースタン・カンファレンス9位の24勝40敗。ブラッドリー・ビールダービス・ベルターンス八村塁らが奮戦しているものの、プレーオフ出場圏内にいる8位のマジック(30勝35敗)とは5.5ゲーム差と厳しい状況にある。シーズン再開となった場合、レギュラーシーズンの試合がどれだけ行われるかも不透明だが、もし仮にウォールが復帰したとしても、巻き返すことは厳しいと言わざるをえない。

 そう考えると、ウォールには万全なコンディションを取り戻し、来季に完全復活してもらうことがベストなシナリオと言っていいだろう。

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