「マイケル・ジョーダンがいなければ、今の自分はなかった」とウェイドがMJへ感謝

2010年のオールスター期間中のイベントで写真撮影(左からウェイド、カーメロ、ジョーダン)[写真]=Getty Images

「俺は彼が勝ち取った6度の優勝を観てきた。その中で俺にとって最も重要なのは、1991年の初優勝なんだ」とウェイドが明かす

 5月18日(現地時間17日、日付は以下同)。シカゴ・ブルズが最後に優勝した1997-98シーズンを追跡した珠玉のドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』は第9、10話が配信されて終焉を迎えた。

 MJことマイケル・ジョーダン、スコッティ・ピペン(共に元ブルズほか)、デニス・ロッドマン(元デトロイト・ピストンズほか)、フィル・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)という主要メンバーたちに加え、トニー・クーコッチやスティーブ・カー(共に元ブルズほか)といった選手たちのエピソードもあり、約1か月間でファンやメディア、選手たちを虜にしたと言っていいだろう。

 イリノイ州シカゴで生まれ育ち、ブルズに大きな影響を受けたドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)は『ザ・ラストダンス』を見終えると、翌19日に自身のインスタグラムへ「これまでも言ってきたけど、これからも言い続けるよ。『ありがとう!』。もしマイケル・ジョーダンがいなければ、今の自分はなかったかもしれない」と投稿。

 ウェイドは憧れのジョーダンと笑顔で握手する写真と共に、ブルズとジョーダンへ感謝のメッセージを送っていた。

ウェイドが最も影響を受けたのは91年の初優勝だった(左からジョーダン、レイカーズのマジック)[写真]=Getty Images

 ちなみに、ウェイドは『ザ・ラストダンス』の放送直前となる4月19日に『Bleacher Report』とのQ&Aに応じており、ジョーダンについてこう語っている。

マイケル・ジョーダン。俺は彼が勝ち取った6度の優勝を観てきた。その中で俺にとって最も重要なのは、1991年の初優勝なんだ。その時はまだ9歳だったけど、シカゴ・ブルズが成し遂げるのを観たことで、俺にビジョンを与えてくれた。『そうだ、これが自分の人生でやりたいことなんだ』とね。俺もこの街と自分の家族に(優勝を)もたらしたいという気持ちになったんだ」。

 NBAキャリア16シーズンのうち、ウェイドは約15シーズンをヒートでプレー。2006年にはフランチャイズ史上初優勝の立て役者としてファイナルMVPに輝き、12、13年にはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)らと共に2連覇を達成。マイアミの地に3度のチャンピオンシップをもたらした。

 ブルズでプレーした2016-17シーズンで優勝を飾ることはできなかったものの、ブルズのユニフォームに袖を通し、故郷でプレーできたことはウェイドにとってもうれしかったはず。

 ジョーダンに憧れてNBA入りしたウェイドのように、今後マイアミに初優勝をもたらしたウェイドに憧れてNBA入りする子どもが出てくることだろう。

2006年にヒートへ初優勝をもたらしたウェイド[写真]=Getty Images

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