2020.03.19

ドウェイン・ウェイドが現役時代に“最もガードすることが難しかった3選手”とは?

ウェイドが真っ先に挙げたのはコービー(左)だった[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

800万人を超えるフォロワーたちへ質問タイムを投げかけて交流したレジェンド

 3月13日(現地時間12日、日付は以下同)から、NBAは新型コロナウイルスの感染防止のため、レギュラーシーズンを中断。今後の見通しとして、6月中旬から下旬にかけて再開し、8月まで行われるシナリオが有力視されている。

 そんな中、昨季限りで現役を退いたドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)が、19日に自身のツイッターで「しばらくやってなかった。今以上にふさわしい時はないよね。今から質問タイムとしよう!」とツイートし、800万人を超えるフォロワーたちとのQ&Aコーナーを設けた。

 今年2月下旬に背番号3がヒートの永久欠番となったウェイドは、同球団におけるフランチャイズ記録を数多く保持するスーパースター。キャリア16シーズンでオールスターに13度選ばれたほか、オールNBAチームに8度、オールディフェンシブチームに3度選出された実績を誇る。

 フランチャイズ史上初優勝を飾った2006年には文句なしでファイナルMVPに輝き、12、13年にはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)と“スリーキングス”を形成して2連覇を成し遂げた。近い将来のバスケットボール殿堂入りが確実視されているウェイドは、フォロワーたちからの質問に快く答えていた。

 昨季の“One Last Dance”における最高の瞬間あるいはベストモーメントについては「あのシーズンは全てが最高だった。まさかあんな形で送り出されるとは夢にも思ってなかったんだ。どれか1つを選ぶなんて難しい!」と返答。

「(ヒューストン)ロケッツのスモールボールについてどう思ってる?」という問いには「観ている分にはすごくエキサイティング」と切り返しており、「どうすれば自分のポストからのフェイドアウェイジャンパーはうまくなるの?」という質問については「繰り返しやることだ」と技術面で指導する一面も。

ウェイドによる鮮やかなフェイドアウェイジャンパーは抜群の決定力を誇った[写真]=Getty Images

ウェイドが挙げたのはレジェンドのコービーとデイビス、ハミルトン

 そんな中、『ESPN』がすぐさま取り上げたのは、「最もガードするのがタフだったのは誰?」という質問に対するウェイドのリアクション。「コービー、バロン・デイビス、リップ・ハミルトンだ」というシンプルなコメントだった。

 今年1月末に逝去したコービー・ブライアント(元レイカーズ)とウェイドは、レギュラーシーズンやオールスターで何度もマッチアップし、リーグ指折りのシューティングガード同士として、幾度も激しいマッチアップを繰り広げてきた。

ウェイドと同じく、パワーガードとして活躍したデイビス(中央)[写真]=Getty Images

 また、屈強な肉体と驚異的な身体能力を兼備したデイビス(元ニューオーリンズ・ホーネッツほか)とは、レギュラーシーズンで対戦してきたほか、ルーキーイヤーの2004年にプレーオフ1回戦で第7戦までもつれる大激戦を演じており、ウェイドにとってプレーオフ初戦となったシリーズ第1戦終盤には、デイビスをクロスオーバーで振り切り、残り1.3秒に決勝弾となるフローターをさく裂。プレーオフデビュー戦で、ウェイドは早速持ち前の勝負強さを見せつけていたことを覚えている方もいるだろう。

 “リップ”ことリチャード・ハミルトン(元デトロイト・ピストンズほか)は、2000年代にピストンズ不動の先発シューティングガードとして活躍してきたスイングマン。ピストンズはキャリア初期にウェイド率いるヒートが初優勝を遂げるうえで、高い壁として立ちはだかった。

 ハミルトンは豊富な運動量でマッチアップ相手を振り切り、ミドルレンジから放たれるキャッチ&シュートを中心に、毎年平均20得点前後を稼ぎ出してきた実力者。

 ウェイドが挙げた3選手のうち、殿堂入り確実なコービーと比較するとデイビスとハミルトンはネームバリューという点で劣ってしまうことは否めない。だがウェイドにとって、両選手はキャリアの中で何度も戦ってきただけに、記憶の中にずっと残っていたのだろう。

プレーオフでも複数回対決してきたウェイド(右)とハミルトン(左)[写真]=Getty Images

ドウェイン・ウェイドの関連記事