「ゴールデンステイトは、クリスにはフランチャイズに必要な選手になるポテンシャルがあると見ている」と地元メディアが報道
2016年のドラフト1巡目全体8位でサクラメント・キングスから指名されたマーキーズ・クリスは、ドラフト当日にフェニックス・サンズへトレードで移籍。サンズで2シーズンをプレーすると、18年夏にヒューストン・ロケッツへ、さらには19年2月に3チーム間のトレードでクリーブランド・キャバリアーズへトレードされるなど、昨年は激動のシーズンを送ってきた。
昨夏フリーエージェント(FA)となったクリスは、ゴールデンステイト・ウォリアーズと契約を結び、今年1月に解雇された後に2ウェイ契約を締結。2月に入って2年の本契約を結び、レギュラーシーズン中断を迎えた。
206センチ108キロのビッグマンは今季、ケガ人続出によってリーグワースト(15勝50敗)に終わったウォリアーズにおいて、59試合(うち先発は21試合)に出場して平均20.3分9.3得点6.2リバウンド1.9アシスト1.1ブロックにフィールドゴール成功率54.5パーセントと、軒並み自己最高の成績をマーク。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、今季途中加入したアンドリュー・ウィギンズの4人をコアメンバーとして来季に巻き返しを狙うウォリアーズにとって、クリスもカギを握る選手と言っていいだろう。
5月20日(現地時間19日)に地元メディア『The San Francisco Chronicle』へ掲載された記事の中でも、ウォリアーズがクリスに期待を寄せていることが分かる。
「ゴールデンステイトは、クリスにはフランチャイズに必要な選手になるポテンシャルがあると見ている。リム付近における才覚やパス、ペイントエリアにおけるディフェンスは、このチームのシステムへ理想的にフィットするかもしれない」。
そして複数の情報筋をベースに「フロントオフィスはクリスの将来をすごく楽観的に捉えている。来シーズンは先発センターとして開幕を迎えるかもしれないね」と報じており、ウォリアーズで飛躍のチャンスをつかんだと言っていいだろう。
リーグワーストに沈んだことで、ウォリアーズは今年のドラフトで上位指名権を手にする可能性が高い。ガードのアンソニー・エドワーズ(ジョージア大学1年)やラメロ・ボール(元NBLイラワラ・ホークス)、ビッグマンのジェームズ・ワイズマン(元メンフィス大学)など、即戦力として期待できそうな人材がおり、ウォリアーズは戦力を増強させて来季を迎えることになりそうなだけに、クリスのさらなる成長にも期待したいところだ。