平均20得点をクリアも、2年連続でイースト下位に低迷中のチーム成績が課題
キャリア2年目の今季、クリーブランド・キャバリアーズのコリン・セクストンは主なポジションをポイントガードからシューティングガードに転向し、平均得点を20(20.8得点)の大台に乗せた。
185センチ86キロの小兵ながら、フィールドゴール成功率47.2パーセントは上々の数字で、リング下では61.5パーセント、ミドルレンジでも44.3パーセントと、決して悪くない確率を残し、キャブズのトップスコアラーとなった。
2018年のドラフト1巡目8位でNBA入りしたスコアリングガードは、昨季のオールスター期間中に行われたライジングスターズチャレンジに出場できなかったものの、今季はタイラー・ヒロ(マイアミ・ヒート)の代役としてチームUSAのリザーブとしてプレーし、21得点5リバウンド3アシストと存在感を発揮。
だがセクストンが所属するキャブズは今季、イースタン・カンファレンス最下位の19勝46敗(勝率29.2パーセント)でシーズン中断になったため、このまま今季は終了。昨季もイースト14位の19勝63敗(勝率23.2パーセント)と、21歳のセクストンはまだまだチームを勝利へと導く存在とは言えない。
もっとも、セクストンはすでに来季に向けて高い目標を設定しているようだ。6月13日(現地時間12日)に行われた記者との『Zoom』を用いたインタビューで、セクストンはこう話していたと『cleveland.com』でキャブズの番記者を務めるクリス・フィードア記者が報じている。
「僕は自分をオールスターゲームへ(出場できるように)駆り立てていきたい。もちろん、そのためにはハングリーにならなきゃいけないし、ものすごくハードに練習してうまくならないといけないと感じてる。でもそれが僕にとって次のステップになるんだ」。
セクストンがNBAキャリア3年目でオールスターの仲間入りを果たすためには、キャブズをイーストのプレーオフ進出圏内まで引き上げることが求められるため、非常に難しいゴールと言っていい。
もし個人成績で今季以上の数字をマークし、インパクトを残せたとしても、イーストのバックコートにはケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、カイル・ラウリー(トロント・ラプターズ)、ベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)といった今季オールスター入りしたメンバーが健在。
さらに今年オールスター出場を逃したカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)やブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、ジェイレン・ブラウン(セルティックス)がおり、来季はオールスター常連のジョン・ウォール(ウィザーズ)もアキレス腱の部分断裂から復帰してくるため、今季以上に激しくなることが予想できるからだ。
そのため、セクストンがオールスター入りするには、低迷中のチームを大躍進させることが必須条件で、個人成績もさらに伸ばさなければならないため、きわめて厳しいと言わざるをえない。