2020.10.26
今季のクリーブランド・キャバリアーズは、イースタン・カンファレンス最下位の19勝46敗(勝率29.2パーセント)でシーズン中断を迎えたため、7月31日(現地時間30日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドで行われる“第二幕”に参戦することができず、シーズン終了となった。
キャブズにはコリン・セクストン、ダリアス・ガーランド、ジェディ・オスマンという若手がガードとスモールフォワードを務める一方、フロントコートには実績のあるベテラン選手を複数擁している。
ケビン・ラブはキャリア12年目、トリスタン・トンプソンは9年目、今季途中加入したアンドレ・ドラモンドが8年目のベテラン。オールスター選出5度を誇るラブとキャブズ一筋のトンプソンは2016年のフランチャイズ史上初優勝に貢献。ドラモンドはオールスターに2度選ばれた実績を持ち、3シーズン連続4度目のリバウンド王が確実視されているビッグマン。
そして今季終了後、トンプソンは制限なしフリーエージェント(FA)、ドラモンドは来季の契約がプレーヤーオプションとなる。地元メディア『cleveland.com』でキャブズの番記者を務めるクリス・フィードア記者によると、ドラモンドはプレーヤーオプションを行使し、あと1年キャブズでプレーすることになりそうだという。
新型コロナウイルスの影響で今季はシーズン中断となり、来季のサラリーキャップは大幅ダウンが予想されるため、今季終了後のFA戦線は高額契約を狙うには不利というのが大方の予想。ドラモンド自身もキャブズ加入後、8試合しか出場していないため、新たに契約を結ぶよりも、キャブズで実績を残す必要があると感じているのかもしれない。
また、同記者によると、トンプソンがキャブズと再契約を結ぶ可能性は“五分五分”だという。今季は57試合(うち先発は51試合)に出場して平均30.2分12.0得点10.1リバウンド2.1アシストを残し、2シーズン連続で平均ダブルダブルを達成。
ラブは先日、『The Elyria Chronicle-Telegram』のリック・ノーランドへ「彼はこの組織へ多大なことをもたらしてくれる。本当に戻ってきてほしいね」とコメントしていた。
そして6月13日に『Zoom』で行われた記者たちとのインタビューで、ラブはトンプソンについてこう話していた。
「トリスタンは僕がここに来た時にもいた選手の1人。それまでは何度も激しいバトルをしてきたから、フロントコートの一員として一緒にプレーできることにものすごく興奮した。彼とはこれまで一緒に戦い、毎回ヘロヘロに疲れ果ててきたんだ。そこで彼のゲーム、それにコート内外におけるリーダーとしての成長も間近で見ることができた。あの男がいることでどれだけ楽しいかもね。自分にとっては兄弟のようなものさ」。
キャブズのフロントコートには5年目のラリー・ナンスJr.がいるものの、トンプソンはチーム内でも影響力があり、ドラモンドとの同時起用についても両選手が気に入っていると同記者が報じていることから、金銭面で折り合いがつけば、残留するのではないだろうか。
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