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【独自選出】インターハイ2026男子ベスト5「超万能戦士」「規格外の得点力」「U18落選をバネに」

(左から)恒岡、岩門、本田、白谷、馬越 [写真]=吉田孝光
フリーライター

優勝候補の筆頭と目されていた福岡大学附属大濠高校(福岡県)の9年ぶりの優勝で幕を閉じた「令和8年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)バスケットボール競技大会」男子。昨年のウインターカップに続き、見事に“冬夏2冠”を達成した。バスケットボールキングでは、大阪で繰り広げられた熱い戦いの主役となった5人の選手を独自に選出。それぞれの活躍を振り返る。

「エースの役割を全う」本田蕗以(福大大濠3年)

エースとして優勝に貢献した本田 [写真]=吉田孝光

 自他ともに認める福大大濠のエース。昨年からエースナンバー「14」を背負う本田蕗以(3年)は、自らの役目を全うしてチームに9年ぶりの優勝をもたらした。計5試合で積み上げたスコアは118得点(平均23.6点)。この活躍ぶりには片峯聡太コーチも「蕗以の調子がいい」と語っていたほどだ。

 本人は「まだ波がある」と言いつつも、磨きをかけた3ポイントシュートにも迷いがなくなったことで、より一層非の打ちどころのないスコアラーへと成長し続けている。当たり負けしないドライブと安定した長距離砲を武器に得点を量産した背景には、「苦しい場面は自分がやる」という強い覚悟があった。

「ゴール下も支配する超万能戦士」白谷柱誠ジャック(福大大濠2年)

白谷はさらに成長した姿を見せてくれた [写真]=吉田孝光

 昨年、自身初のインターハイに臨んだ白谷柱誠ジャック(2年)は、ベスト8で敗れ「自分と周りとのトーンが合ってなかった」と悔やんだ。今大会も代表活動により福大大濠での調整に苦しんだが、「国際大会の経験も含め、昨年以上に高い基準でバスケットができている」と手応えをのぞかせていた。

「もっと自分がリーダーシップを取らなければいけない」。そう意気込んだ今大会は、得点はもちろん、状況に応じた臨機応変なプレーが光った。得点面では「蕗以との共存」を意識し、時にはガードとしてボールを運び、時にはゴール下で身を粉にしてリバウンドを奪取。チームが勝つために必要な要素を1人で何役も担い、改めてポテンシャルの高さを見せつけた。

「銀メダルへ導いた攻撃型PG」岩門和樹(北陸3年)

指揮官の信頼が厚い岩門 [写真]=吉田孝光

 2019年以来のインターハイ決勝進出を果たした北陸高校(福井県)。背番号4を背負う岩門和樹(3年)は、卓越したクイックネス&シュート力を武器にチームを引っ張る攻撃型ガードだ。「接戦の場面ではキャプテンである自分が勝負を決めにいかないといけないと思っています」。その言葉どおり、4回戦の土浦日本大学高校(茨城県)と準決勝の中部大学第一高校(愛知県)戦では、クラッチタイムに自らのシュートで勝利を手繰り寄せた。

 久井茂稔コーチからの信頼も厚く、土浦日大との試合後には「4番でキャプテンの岩門には、『最後はお前がやればいい』と伝えました」と指揮官がコメント。ディープスリーを難なく沈めるポイントガードなしでは、北陸の銀メダル獲得はなかったと言える。

「規格外の得点力と破壊力を秘める」恒岡ケイマン(開志国際3年)

1試合57得点をマークした恒岡 [写真]=吉田孝光

 今大会で一躍ブレイクを果たしたのが恒岡ケイマン(3年)だ。開志国際高校(新潟県)が誇る197センチのパワーフォワードは、八戸学院光星高校(青森県)との3回戦で今大会1試合最高となる脅威の57得点をマーク。準決勝の福大大濠戦には敗れたが、31得点16リバウンドの大暴れを見せた。

 ゴール下では無類の強さを誇り、スティールからの豪快なダンクシュートも披露。好プレーには感情を爆発させるタイプで、「一番は明るさ。常に笑顔ですし、自分の役割をよくわかっている」と富樫英樹コーチは人間性の部分を一番に評価する。「ディフェンスですぐ気が抜けてしまうところ」(恒岡)と、冬へ向けた課題も明白。スケールの大きな爪痕を残した大器から今後も目が離せない。

「留学生にもひるまず挑む突破力」馬越光希(中部大第一3年)

馬越は悔しさを糧にはい上がった [写真]=吉田孝光

 馬越光希(3年)は、中部大学第一高校(愛知県)のベスト4進出に大きく貢献。190センチのシューティングガードで、迫力のあるペイントアタックを軸にスコアを重ねる。「身体能力を生かしたレイアップや、ドライブからのミドルシュートなどを見てほしい」と話し、留学生相手にもひるむことなくリングに迫る姿が印象的だ。

 過去2年間は全国で結果が出ず、馬越自身はU18日本代表メンバーの落選も経験。「練習に対する姿勢を見直したり、自主練の量を増やしたりしました」と、悔しさを糧にはい上がった。優勝には届かなかったが、常田健コーチは「いい方向に向き始めているので続けていきたい」とチームの成長を実感。エース馬越を筆頭に、中部大第一の「走るバスケ」はさらなる高みを目指す。

文=小沼克年

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