骨棘に長年悩まされていたウォール
2018-19シーズン、左かかとの踵骨棘(しょうこっきょく)の手術を受けたワシントン・ウィザーズのジョン・ウォール。その後自宅で転倒した際に、左アキレス腱を部分的に断裂するという大ケガを負い、ここまでコートに立つことができていない。しかしリハビリは順調に進んでおり、トレーナーたちとの実践練習に励みながら復帰に向けて準備を続けている。
今季はシーズンに参戦せず、来季に完全復活が期待されているウォールだが、『The Athletic』によれば、彼は長年に渡って左かかとの骨棘に悩まされていたという。2019年の手術によって骨棘は取り除かれたが、その大きさは1.5インチ(3.81センチメートル)であり、長年アキレス腱を摩擦していたそうだ。また主治医によれば、実際は6年前にアキレス腱を断裂していたかもしれないと告げられたそうだ。
ウォールはこの長年の骨棘の悩みについて、「地獄のような痛みだったよ。そして僕がこれまで悩まされていた骨棘の写真を皆に見せるのが待ちきれない」と、コメント。「もし骨棘の写真を見せたとすれば、『ありえない、こんなものが体にある状態でプレーしていたのか?』と思うだろう」と、ウォールは述べている。もし本当に1.5インチというサイズなら、計り知れない激痛が伴っていたはず。しかしプレーを続けていたのだから驚くべきことだろう。
基本的にアキレス腱断裂という大ケガを負ってしまうと、その選手のパフォーマンスがピーク時と比べて落ちてしまう傾向にある。しかしウォールはまだ29歳と年齢的にはまだ全盛期であり、32試合出場した2018-19シーズンは平均20.7得点3.6リバウンド8.7アシスト1.5スティールを記録。また今回骨棘を取り除いたことで、今後はかかとの慢性的な痛みに悩まされずにプレーできることだろう。