ペイサーズのビクター・オラディポが第二幕の出場を辞退へ「正しい決断だと信じてる」

健康体で来季を迎えるべく、今季のプレーを見送ったオラディポ[写真]=Getty Images

 7月4日(現地時間3日、日付は以下同)。インディアナ・ペイサーズのビクター・オラディポが『The Athletic』へ今季の第二幕に出場することを辞退したと明かした。

 オラディポは2日に「まだ決めてないんだ。その日が来たら分かるだろう。チームメートたちとこの組織には感謝しているよ。彼らは俺がどう決断を下そうとサポートしてくれるからね。でもそれと同時に、俺はできる限り強い状態になることにフォーカスしている」と『ESPN』へ話しており、2日後に決断を下したことになる。

 今年1月末に右膝の四頭筋腱断裂というケガから約1年ぶりに復帰したオラディポにとって、復帰から約1か月半でシーズンが中断。その間、フィジカルセラピストと共にリハビリを行うなどコンディショニングに努めてきたものの、“バブル”と称される隔離された場所でプレーすることに違和感があったのだろう。

「本当はプレーしたい。競争者として、チームメートたちには胸が引き裂かれる思いだ」と切り出したオラディポは、こう続けている。

「今、リハビリではすごくいいところまで来ていると感じてる。100パーセントに近くなってるとね。でもどうやって5対5の運動量を築き上げていくか、その中でリハビリを遅くしてしまうケガのリスクもあるし、バブルでプレーするにはまだ知らないこともある。そういった変わりやすいことを加味すると、問題なく快適にプレーできるか気になって仕方がないんだ。スマートにならなきゃいけないし、この決断は簡単なものではなかった。でも俺は2020-21シーズンに向けて完全な健康体を手に入れることこそが、自分にとって正しい決断だと信じてる」。

 フロリダ州オーランドで行われる今季の第二幕では、ケガのリスクに加え、新型コロナウイルス(COVID-19)の定期的な検査で陽性反応が出てしまえば、最低1週間の隔離が義務づけられており、不安に思っている選手たちがいることも事実。

 リハビリに取り組むオラディポは、来季が契約最終年。来夏には制限なしフリーエージェント(FA)となるだけに、ここで無理をしてケガを悪化、あるいは別箇所に大ケガを負ってしまう可能性もあるだけに、賢明な判断だったと言えるのではないだろうか。

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