2020.12.29
新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、世界最高峰のエンターテインメント、NBAは3月13日(現地時間12日、日付は以下同)より2019-20レギュラーシーズンを中断することを余儀なくされた。シーズン再開は早くても6月中旬から下旬にかけてと現地メディアが報じている中、65試合前後を消化した各チームならびにその主要選手たちを振り返っていきたい。
※データは日本時間3月12日終了時点、%=パーセント、評価は上から順にS、A、B、C、D、Eの6段階
イースタン・カンファレンス(セントラル・ディビジョン)
総合評価:B
■ここまでの戦績
今季戦績:39勝26敗(勝率60.0%/イースト5位)
ホーム戦績:21勝11敗(勝率65.6%)
アウェー戦績:18勝15敗(勝率54.5%)
■主要チームスタッツ(カッコ内はリーグ順位)
平均得点:109.3(22位)
平均失点:107.4(6位)
平均リバウンド:42.8本(23位)
平均アシスト:25.9本(9位)
平均スティール:7.2本(22位)
平均ブロック:5.1本(13位)
オフェンシブ・レーティング:109.7(17位)
ディフェンシブ・レーティング:107.7(7位)
■主要スタッツリーダー
平均出場時間:ドマンタス・サボニス(34.8分)
平均得点:TJ・ウォーレン(18.7得点)
平均リバウンド:ドマンタス・サボニス(12.4本)
平均アシスト:マルコム・ブログドン(7.1本)
平均スティール:ジェレミー・ラムほか1人(1.2本)
平均ブロック:マイルズ・ターナー(2.2本)
■主な開幕後の選手またはコーチの動き
特になし
開幕3連敗とスタートダッシュこそ失敗したものの、その後の15試合で12勝を挙げて持ち直し、貯金を増やしていった。新加入のマルコム・ブログドンがプレーメイカー兼スコアラーとして、TJ・ウォーレンはチームのトップスコアラーとしてそれぞれ台頭。ジェレミー・ラムもスターターとして及第点のプレーを見せていく。
また、ドマンタス・サボニスが存在感を増して起点になる選手へと成長し、オールスターに初選出。ディフェンス面ではマイルズ・ターナーがアンカーとして君臨し、ダグ・マクダーモット、ジャスティンとアーロンのホリデー兄弟やTJ・マッコネルらがチームを支え、堅実なディフェンスを武器に白星を重ねていった。
1月末には右膝の四頭筋腱断裂により無期限の離脱となっていたエースのビクター・オラディポが約1年ぶりに復帰。延長の末にシカゴ・ブルズを下して勢いに乗るかと思われたものの、そこからまさかの6連敗と失速。
だがオールスターブレイク前の最後の試合でミルウォーキー・バックスを下すと、オールスターブレイク後はイーストベストの7勝3敗をマーク。2月下旬にラムが左膝前十字靭帯の断裂によって今季絶望となったものの、オラディポが3月11日のボストン・セルティックス戦で今季最多の27得点と調子を上げており、イースト5位という高順位という中でシーズン中断を迎えた。
リーグ7位のディフェンシブ・レーティングが示すように、ペイサーズのベースはディフェンスにあり、それが大崩れしない最大の要因。それは相手チームに多くのディフェンシブ・リバウンドを奪われた試合では7勝21敗、フィールドゴール成功率で相手チームが上回った試合でも8勝15敗と負け越していることからも分かるはず。
そして相手チームよりも多くのディフェンシブ・リバウンドを記録した試合で27勝3敗、フィールドゴール成功率で相手チームを上回った試合では31勝11敗と高い勝率を残していることが証明している。
イースト上位チームながら地味な印象こそあるものの、ペイサーズにはブログドンやサボニスを筆頭に、それぞれの仕事を堅実にこなす職人タイプがそろっており、相手チームからすれば厄介なチームなのは間違いない。
シーズン再開となれば、プレーオフでも上位チーム相手に好勝負を演じることが期待されるペイサーズ。仮に今季がこのまま終了になったとしても、十分合格点を与えることができるシーズンだったと言えるだろう。
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