ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)は、引退後のライフスタイルを満喫している。
1989年から続く長寿番組『NBA on TNT』では、ヒートで戦友だったシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)と再びチームアップし、コメンテーターとして活躍。また、多忙なプロ生活期間中に確保できなかった家族との時間を埋めるように、妻や子どもたちに愛情を注ぐパパとしての一面を見かけることも増えた。
しかし、ことファッションについては、一向に落ち着く気配がない。
ウェイドは、自身のSNSで新しいヘアスタイルを公開。そして、そのあまりにも斬新な完成形に、ファンたちからは賛否両論が相次いだ。
「よぉ。みんな、俺が髪の毛をいじることが好きなのは知ってるだろ。でも、黒に染め直した。プロらしい見た目を取り戻すためにね」
以前、ウェイドは髪をピンクに染めたことで「ポスト・ロッドマン」と名付けられ、ファンたちから笑いをさらっていた。今回の動画では、誰もがピンクヘアに飽きて、黒髪に戻したのだと思っただろう。しかし、これはウェイドの“フリ”だった。
「ある日、Complex(アメリカの人気カルチャーメディア)を見ていたら、校長の頭の後頭部に半端ないアートを落とし込んだ若い奴を見つけたんだ」
「だから、うちに招待して、一緒に面白いことをやりたくて、彼にコンタクトを取ったんだよ」
ウェイドに紹介されたのは、ジャレット・エスゲーラという少年。若干17歳にしてヘアカラーを生業にしようとしている、新鋭のアーティストだ。
そして、次の動画で、ウェイドはエスゲーラが染めた後頭部が披露。驚くべきことに、ウェイドの後頭部が燃え上がっているではないか。
これにはファンたちも「血迷ったか?」「ウェイドよ、どうしてしまったんだ」など、彼の行末を心配する人たちも。しかし、炎がヒートを連想させることから、一部の古巣ファンからはポジティブなコメントが寄せられている。
後日、ウェイドは「BLACK AF(黒人は最高だ)」と書かれた星条旗の前で、自慢のニューヘアを披露。Tシャツのフロントには「ENOUGH IS ENOUGH(いい加減にしろ)」のプリントが施されており、この髪型には世界的な運動に発展している「ブラック・ライブス・マター」へのメッセージが込められていると思われる。
何ともウェイドらしい独特な意思表示。果たして、次なるヘアスタイルはどのような見た目になるのだろうか。オシャレ番長のアップデートが早くも待ち遠しい。
文=Meiji