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ブルックリン・ネッツは、カイリー・アービングと対立したとされるケニー・アトキンソンがヘッドコーチの職を退いたため、アシスタントコーチのジャック・ヴォーンがチームを率いている。
今シーズン終了後、ヴォーンが正式にHCに就任する可能性もあるが、現在はあくまで応急処置。フロントは、復権に向けて適任のリクルーティングを最優先事項に挙げ、水面下でさまざまな可能性を模索している。
そんな状況下で、ネッツは3人の候補をリストアップしたとされている。そして、そこにはNBAコーチのリビングレジェンドである、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポヴィッチの名前があり、同球団が巨額のオファーを検討しているとの噂が流布した。
“There’s a story going around that the Brooklyn Nets are looking to make a Godfather offer to Gregg Popovich.” #GoSpursGo pic.twitter.com/mcZM23m8up
— Josh Paredes (@Josh810) July 3, 2020
ネッツのGMを務めるショーン・マークスは現役時代、2003年から2006年までスパーズでプレーし、チャンピオンリングを獲得。また、引退後の2012年にはスパーズへ戻り、2013年にアシスタントコーチに就任。翌2014年には優勝に貢献し、その後同球団でアシスタントGMを経験するなど、ポポヴィッチHCとは深い信頼関係にあるとされている。
引退も囁かれていたポポヴィッチHCだけに、この報道は続報が待たれていた。しかし、火消しは早いほうがいいとの判断だろう。ネッツのマークスGMが、直々にこの憶測を否定した。
「ポップ(ポポヴィッチの愛称)には、仕事があります。だから、私の口から言わせていただきます」。
マークスGMは「WFAN」のラジオ番組『Joe & Evan Friday』でこう切り出した。「彼が本当に素晴らしいコーチであることに疑いの余地はありません。そして、素直に優れたリーダーであると思います。だから、ポップにはスパーズのコーチを続けてもらいたい。彼にはスパーズにいる義務があり、スパーズもそれを望んでいます。彼は今の居場所を幸せに感じているはずです」。
これにより、ポポヴィッチのネッツ加入の線は断たれた。
ちなみに、先に述べた「3人の候補」のなかには、ティロン・ルーとマーク・ジャクソンが名を連ねている模様。前者はクリーブランド・キャバリアーズでアービングを指導、後者はブルックリンの出身で、指導者としてスティーブ・カー就任前にゴールデンステイト・ウォリアーズの基盤を作った人物だ。
果たして、2020-21シーズン開幕後、新生ネッツのベンチには誰が座っているのだろうか。
文=Meiji
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