今季からロサンゼルス・クリッパーズへ加入したポール・ジョージは、ここまで42試合に出場して平均29.1分21.0得点5.7リバウンド3.9アシスト1.3スティールをマーク。ここ5シーズンでは最もプレータイムが短いものの、カワイ・レナード(平均26.9得点)に次ぐチーム2位の平均得点を残している。
特に3ポイントが好調で、平均3.2本成功はチームトップ。キャッチ&シュートだけでなく、ステップバックやクロスオーバーを交えて繰り出すプルアップからも放り込んでおり、成功率も39.9パーセントと上々の数字を記録。
Every. Single. Three.
📽 All 133 of @Yg_Trece's threes from the season so far. pic.twitter.com/VyCuKPxddb
— LA Clippers (@LAClippers) July 7, 2020
もっとも、オクラホマシティ・サンダーのエースとしてプレーした昨季終了後、ジョージは両肩の手術をしており、昨年11月15日(現地時間14日、日付は以下同)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦から復帰したものの、両肩は完治していなかったという。
「この中断期間は俺にとってパーフェクトだった。今の俺はすごく調子がいい。実際、2、3週間前にようやくリハビリから解放されたんだ。だいたい1年くらいリハビリに費やしたね。今は毎日ワークアウトができてるけど、俺には少し休息が必要だったのさ」。
ジョージは6月下旬に公開されたクエンティン・リチャードソンとダリアス・マイルズ(共に元クリッパーズほか)とのポッドキャスト番組「The Knuckleheads」でそう話し、現在は第二幕が行われるフロリダ州オーランドへ乗り込んでいる。
チーム練習を終えたジョージは、7月12日に「本当はシーズンが中断になった時点で、俺にはいくつか不安定なことがあった。シーズンを通じてあったんだ。100(パーセント)の状態ではなかった。両肩の状態は完全には戻ってなかった」と『ESPN』へコメント。
だが今は快適にプレーできており、「今は最高の状態だと感じてる。肩の問題もなくね。本来の自分に戻ったと感じてるんだ」と口にしていた。
ウェスタン・カンファレンス2位のクリッパーズ(44勝20敗)はリーグきっての豪華戦力を誇る優勝候補の一角。ロースターにはレナードに加え、ルー・ウィリアムズ、モントレズ・ハレルという実力者がおり、脇を固めるベテラン陣も豊富にそろっている。
とはいえ、フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出を目指すうえで、攻防兼備のオールラウンダー、ジョージの活躍は不可欠。まずは23日に行われるオーランド・マジックとのスクリメージ(練習試合)の初戦を楽しみに待ちたいところだ。