ワシントン・ウィザーズ、9選手がユニフォームに社会的メッセージを掲出

6月には人種差別撤廃などを訴えるデモ行進を行ったウィザーズ[写真]=Getty Images

 7月16日(現地時間15日)、ワシントン・ウィザーズは所属する9選手が社会的メッセージをユニフォームに掲げ、再開後に試合に臨むことを発表した。

 この取り組みはシーズン再開にあたってNBAが採り入れたアイデア。中断中に新型コロナウイルス感染拡大や「ブラック・ライブズ・マター」運動などさまざまな問題が巻き起こる中、シーズン再開によってそれらの問題への関心が薄れたり、メディアが取り上げる機会が減ることを危惧する声が挙がったため考案された。これにより、選手たちはユニフォームの背中に配した選手個人の名前を、社会的なメッセージに置き換えることを選択できる。

 社会的なメッセージを掲出することを発表したウィザーズの9選手と、それぞれが掲げるメッセージは以下の通り。

#1 アドミラル・スコフィールド “ENOUGH”(いい加減にしろ)
#5 シャバズ・ネイピアー “EQUALITY”(平等)
#6 トロイ・ブラウンJr “BLACK LIVES MATTER”(ブラック・ライブズ・マター)
#12 ジェローム・ロビンソン “BLACK LIVES MATTER”(ブラック・ライブズ・マター)
#17 イサック・ボンガ “FREEDOM”(自由)
#18 アンジェス・パセチニクス “EQUALITY”(平等)
#19 ジョナサン・ウィリアムズ “SAY HER NAME”(彼女の名前を言おう)
#21 モリッツ・ワグナー “VOTE”(投票しよう)
#28 イアン・マヒンミ “VOTE”(投票しよう)

 選手たちはそれぞれ人種差別撤廃を求めるメッセージや、個人の意思を表明する方法として投票を促すメッセージを掲げることを選択した。また、ウィリアムズのメッセージ “SAY HER NAME”(彼女の名前を言おう)が指す彼女とは、今年3月に警察官により射殺されたアフリカ系アメリカ人ブリオナ・テイラー氏だという。テイラー氏の事件はジョージ・フロイド氏の事件と同様に、全米で大きな問題として取り上げられている。

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